長浜港01
長浜港
(戦前絵葉書より)

高所から長浜港(愛媛県大洲市)を撮影した戦前絵葉書。撮影時期は不明であるものの、予讃線の伊予長浜下灘間が開通している事から昭和10(1935)年以後と推測できます。かつての長浜は新宮(和歌山県)、能代(秋田)と並ぶ木材集積地であり、現在では民家が密集している伊予長浜駅前も当時は大部分が貯木場でした。


長浜港02
県道330号から見た長浜港
(平成30年1月2日撮影)

撮影地とみられる伊予長浜駅の裏山(県道330号・藤縄長浜線沿い)に登ってみましたが、山際まで民家が建っているうえに、斜面一帯が雑木に覆われているため定点撮影は断念しました。


長浜港03
市道から見た長浜港

晴海ふれあいパークに下るバイパス的な市道まで離れると、定点撮影とはならなかったけど視界が開け、ようやく長浜港が一望できました。こうして見ると旧・長浜町もそれなりの規模の町(人口1万人弱)である事が分かります。
港の西側に見えるオレンジ色の屋根の建物(長浜保険センター)が建っている場所には、四国で初めての水族館として開業した長浜水族館がありました。





長浜港04
長浜水族館
(戦前絵葉書より)

長浜水族館の開業は昭和10(1935)年。この年には前述のとおり予讃線が旧・長浜町まで到達し、現在も町のシンボルであり続けている長浜大橋が開通しており、町が将来にわたって発展する事が期待された時期だったのでしょう。長浜水族館は設備の老朽化によって昭和61(1986)年に閉館となりましたが、地元ではいまだに水族館を惜しむ声が多いらしく、平成28(2016)年には地元の有志によって復活を求める署名活動が行われています。


長浜港05
長浜水族館跡地に建つ長浜保険センター
(平成28年11月12日撮影)

長浜水族館復活を 30年前に閉館、町のシンボル 愛媛・大洲市民らが署名提出

昭和61年に閉館した愛媛県大洲市の「長浜水族館」を復活させようと28日、同市長浜地区の「長浜まちづくり協議会」のメンバーら5人が1万3731人分の署名簿を同市の清水裕市長などに提出した。
(中略)
清水市長は「水族館経営はどこも厳しい。都会ではできない魚との共生をテーマに、肱川の汽水域の生態系をうまくアピールできれば」などと前向きの姿勢を示した。署名の趣意書では同地区内の長浜漁港(内港)埋め立て予定地への建設を要望している。


産経ニュース 平成28年3月29日(火)配信記事より




長浜港06
長浜港の桟橋
(戦前絵葉書より)

戦前には木材の積み替え港として隆盛を極めた長浜港ですが、木材輸送は次第に鉄道やトラックに取って代わられるようになり、肱川流し(筏流し)の終焉(昭和28年)と共に集積地としての役目も喪失してしまいます。その後は昭和40年代に山口県の上関町への定期航路が設定された事があるものの、利用は伸びずに短命に終わってしまいました。現在では青島航路の他に、多少の貨物が取り扱われているだけです。


長浜港07
長浜港の桟橋
(平成28年11月12日撮影)



長浜港09
長浜港
(戦前絵葉書より)



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