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木地隧道01
西条営林署
(戦前絵葉書より)

愛媛県東予地方を管轄としていた西条営林署は、現在は松山営林署と統合されて愛媛森林管理署になっています。西条営林署が管轄としていた主な国有林は石鎚山周辺と東三方ヶ森北側の木地奥(今治市)にあり、同営林署が戦前に発行した絵葉書には木地奥における活動が数多く撮影されていました。


木地隧道02
西条営林署跡
(平成30年1月30日撮影)

西条営林署の跡地には市役所別館が建っていましたが、数年前に解体撤去され駐車場になっています。ちなみに営林署のはす向かいには大正15(1926)年に郡役所制度が廃止になるまで旧新居郡の郡役所が置かれていたとの事。





木地隧道03
木地奥周辺地図

さて、木地奥とは名前の通り旧・玉川町(現・今治市)最奥の集落である鈍川木地、龍岡木地のさらに奥地の蒼社川源流部で、昭和50年代頃に木地奥林道が開通していますが、一般車両の通行は禁止されており通り抜ける事はできません。この木地奥林道の龍岡木地側の入口、つまり旧国道の末端部分にあるのが木地隧道です。


木地隧道06
木地隧道 今治側坑口
(平成19年10月21日撮影)

国道317号は平成9(1997)年に水ヶ峠トンネルが開通するまでは、松山~今治市境の水ヶ峠が不通区間(いわゆる点線国道)になっていました。木地隧道が竣工したとされる昭和27(1952)年当時の路線名は県道松山今治線でしたが、この隧道については不通区間解消の一環として建設されたものなのか、奥木地における林業開発を目的としているのか位置的に判然としません。


木地隧道07
木地隧道内部

木地隧道に坑門はなく当初は完全な素掘り隧道だったようですが、両坑口には近年の完成とみられるロックシェッドが取り付けられていました。


木地隧道08
木地隧道 奥木地側坑口

【木地隧道】
昭和27(1952)年竣工
延長27.0m、幅員2.6m、高さ4.0m
(制限幅3.5m、制限高3.6m)


木地隧道09
木地奥林道の起点

木地隧道から南に約2kmの地点で前述のとおり木地奥林道はゲートによって一般車通行禁止となります。この通行禁止区間は15km以上もの長さがあるため、徒歩での通り抜けも容易ではなく(そもそも関係者以外の徒歩通行も禁止されている)、私が奥木地を訪れる機会はなさそうなので定点撮影とはいかないけど、以下に奥木地の林業が盛んだった頃に撮影された絵葉書を掲載しときます。なお、一部には軌道のようなものが写っていますが、木地奥に森林鉄道が開設されていたという話は聞いた事がありません。





木地隧道04
西条営林署 木地奥作業所



木地隧道10
木地奥国有林 素材トロウー出シ



木地隧道11
木地奥国有林 素材インクライン下シ



木地隧道12
木地奥 素材木寄小出状況



木地隧道13
木地奥国有林 炭窯状況



木地隧道14
木地奥国有林 木炭鉄索出シ



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