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入間川橋梁01
空中写真で見る新旧の入間川橋梁
(昭和49年撮影)

西武池袋線の列車に乗車していると元加治駅の手前に旧線らしき橋が架かっているのを発見。帰宅後にググってみると、この旧橋(入間川橋梁)は池袋線の複線化に伴う線形改良(昭和44年)によって生じた廃線跡の一部である事が判明しました。


入間川橋梁02
新旧の入間川橋梁
(奥が飯能側)

(旧)入間川橋梁が架けられたのは西武池袋線(当時は武蔵野鉄道・武蔵野線)が池袋から飯能まで開業した大正4(1915)年。つまり架設から約100年、廃止から約50年が経過しているものの、鋼製の桁と煉瓦の橋脚、橋台にはいずれも目立った綻びはなく、素人目には良好な状態を保っているように見えます。


入間川橋梁03
(旧)入間川橋梁

【(旧)入間川橋梁】
大正4(1915)年架設
昭和44(1969)年廃止
延長約150m
鋼PG橋(上路)、煉瓦橋台、煉瓦橋脚
近代土木遺産Cランク


入間川橋梁04
所沢側の旧線跡

所沢側の旧線跡は築堤は崩されていますが、大部分は空き地として残っているため、容易に旧線跡が判別できる状態です。路盤が消失しているので鉄道の遺構は期待できないと思うけど(未確認)。





入間川橋梁05
飯能側の橋台

さすがに旧橋は渡れないので車道の上橋で飯能側に迂回します。左岸の道路が旧橋を潜っている部分の制限高は驚きの1.6m。大人は屈まないと通れないほどの低さだけど、旧橋が長年に渡って放置されているという事は、それほど大きな障害物とは見なされてないんでしょうな。


入間川橋梁06
新旧の入間川橋梁
(奥が所沢側)



入間川橋梁07
飯能側の旧線跡

旧橋から飯能側を見ると唐突に住宅街になっていて旧線跡は全く残っていません。旧橋が完全な形で残っているだけに、この状況には少々面喰いました。こちら側の旧線は100mほどしかないので、民家が建ってなければここから新旧合流部が見えていたはずです。


入間川橋梁08
(新)入間川橋梁を通過する西武列車

新旧の橋は近接した位置に架かっている事から上橋(車道)から入間川橋梁を眺めると、あたかも旧橋の上を列車が走っているかのように見えました。


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