真岡鐵道01
八木岡隧道
(戦前絵葉書より)

今回の絵葉書は「八木岡隧道」。タイトルと共に「下館写真館発行」と記載があったので、「八木岡」+「下館」でググってみたところ「栃木県真岡市八木岡」なる地名がヒットしました。どうやら撮影地は下館駅(茨城県筑西市)から真岡市を経て茂木駅(栃木県芳賀郡茂木町)までを結んでいる真岡鐵道のようです。しかし、これって明らかに隧道ではなくて跨線橋なのでは?


真岡鐵道02
現在の八木岡隧道
(平成29年4月16日撮影)

八木岡地内に存在する跨線橋は旧国道294号の一ヶ所だけしかありません。現地で絵葉書と現状を比較してみると、跨線橋は当然のように架け替えられているものの、この跨線橋が「八木岡隧道」である事は地形的に間違いないようです。八木岡隧道を含む真岡鐵道の下館駅~真岡駅間が開業したのは明治45(1912)年。国道294号は古くからの街道なので、開業当時から跨線橋(八木岡隧道)は架かっていたものと思われます。

地図

真岡鐵道03
【11:01】 八木岡の跨線橋を通過する「SLもおか」

真岡鐡道と言えばC12-66かC11-325で運行されている「SLもおか」が有名なので、SLが跨線橋を通過する時刻を狙っての訪問です。もっとも跨線橋上は撮影地としては大した事ないらしく、鉄ヲタが多い真岡鐡道にあってもSL通過時にさえ誰一人いませんでした。


真岡鐵道04
旧国道294号の跨線橋

絵葉書に八木岡隧道と記載されていた跨線橋の正式名称が気になって銘板を確認すると、ストレートに「跨線橋」とだけ記されていました。竣工年は不明ですが構造から判断するに昭和40年代に架け替えられたものと思われます。





真岡鐵道05
五行川橋梁

折角だから真岡鐵道が誇る二つの近代土木遺産である「五行川橋梁」と「小貝川橋梁」も見ておきましょう。両橋梁は大正2(1913)年に真岡鐵道が真岡駅から延伸開業した真岡駅~七井駅間に架けられたもので、明治27(1894)年に製造されたイギリス製の橋梁を当地に転用した中古品と伝わっています。

【五行川橋梁】
大正2(1913)年開業
延長43m
下路ポニーワーレントラス橋
近代土木遺産Cランク
選奨土木遺産


真岡鐵道06
桜並木に覆われた五行川橋梁西側の線路
(北真岡駅~西田井駅間)






真岡鐵道07
小貝川橋梁
(北山駅~益子駅間)

【小貝川橋梁】
大正2(1913)年開業
延長43m
下路ポニーダブルワーレントラス橋
近代土木遺産Cランク
選奨土木遺産


真岡鐵道08
【11:54】 小貝川橋梁を渡る普通列車(モオカ14形)





真岡鐵道09
【12:23】 茂木駅に到着した普通列車

小貝川橋梁から主に国道294号を通って真岡鐵道の終着駅である茂木駅に着くと、ちょうど先ほどの普通列車が入線してきました。経路は違えど現状では真岡鐵道と自家用車は所要時間の点で大差ないようです。


真岡鐵道10
茂木駅で出発を待つC12-66

また、茂木駅では八木岡隧道で見送ったC12-66も方向転換を終えて出発の時(14:26)を待っていました。この後もう一度「SLもおか」とは上り列車(下館行き)で再会を目指す事になります。





真岡鐵道11
下館駅舎

上りの「SLもおか」の発車時刻まではまだしばらく時間があるので、益子町内で昼食を食べた後に県境を越えて始発駅の下館駅にも行ってみました。JR水戸線所属の当駅は真岡鐵道の他に関東鉄道常総線も乗り入れている地方のターミナル駅です。駅舎は昭和12(1937)年に建て替えられたもので、RC造りの吹抜けホールとステンドグラス窓が評価されて近代土木遺産Bランクを獲得しました。

【下館駅舎】
昭和12(1937)年竣工
RC建造物
近代土木遺産Bランク


真岡鐵道12
出口側のステンドグラス窓



真岡鐵道13
改札側のステンドグラス窓





真岡鐵道14
【15:40】 久下田駅に入線する「SLもおか」

最後に「SLもおか」の撮影地に選んだのは栃木・茨城県境付近の久下田駅。SLが停車、発車時に発する汽笛とドラフト音を初めて間近で耳にした次女は大興奮でした。失礼な話ではあるけど本物のSLを見た後では、我が地元の坊ちゃん列車(レプリカ)などは単なる玩具にしか見えないな。


真岡鐵道15
久下田駅を発車する「SLもおか」



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