花山洞01
東山隧道 山科側坑口

国道1号の東山隧道は上下線共に歩行者の通行が禁止されており、その代わりとして上り線トンネル(山科行き)の傍に歩道トンネルが設置されています。

【東山隧道】
昭和42(1967)年開通
延長259m(上り線)、275m(下り線)


花山洞02
山科側の歩道トンネルへの道

歩道トンネルは車道トンネルと比べると、近接している関わらず約半分程度の延長(L=141m)しかありません。この差は歩道トンネルの山科側坑口が稚児川の狭い谷間を遡って、トンネルの全長が最短距離で済む位置に口を開けているからなんですね。


花山洞16
東山トンネルと歩道トンネルの位置関係






花山洞03
花山洞 山科側坑口
(平成29年3月17日撮影)

歩道トンネルは明治36(1903)年に完成した渋谷街道(府道116号・渋谷山科停車場線)の花山洞(花山トンネル)を、国道1号の東山隧道が開通した後に同隧道の歩道として転用したものです。
山科側の坑門は平成12(2000)年頃に補修が行われ、扁額や要石など一部を除いて元型を留めていませんが、近年では補修後のニセ煉瓦坑門も経年相応に汚れてきたので、不自然なほど明るすぎた10年前と比べると僅かながらも風格が出てきたようにも感じます。


花山洞04
花山洞 山科側坑口
(平成19年1月1日撮影)



花山洞05
山科側の扁額「花山洞」





花山洞06
花山洞の洞内

洞内は全体的に新しいコンクリートで厚く巻き立てられている為、元々が煉瓦巻だったのか素掘りだったのか判断できない状態です。


花山洞07
花山洞 東山側坑口

東山側の坑門はアーチ環の内側がコンクリ巻きによって補強されているものの、それ以外の部分は往年の姿をよく留めており、こちら側の坑門のみ近代土木遺産(Cランク)に指定されています。

【花山洞】
明治36(1903)年竣工
昭和42(1967)年人道化
延長141.0m、幅員4.0m、高さ4.0m
近代土木遺産Cランク


花山洞08
東山側の扁額「方机適川」



花山洞09
花山洞と東山隧道(上り線)の東山側坑口





花山洞10
旧国道1号(青線)と渋谷街道(赤線)

なお、東山隧道が開通する以前の国道1号は花山洞を抜ける渋谷街道ではなく、山科の鎌手町から東山三条を経て九条油小路に至る、現在の府道143号・四ノ宮四ツ塚線の経路を通っていました。よって東山隧道と花山洞は直接的な新旧関係にある訳ではありません。


花山洞13
山科区日ノ岡の旧国道1号



花山洞11
山科側の渋谷街道

山科側の渋谷街道(府道116号)は近接して五条バイパスが開通した為か、ほとんど改良される事もなく一部では一方通行区間まで存在する有様です。とは言え、山科の中心部へは五条バイパスと比べて近道になっているので、東山方面から下ってくる交通量は結構あります。


花山洞12
東山側の渋谷街道

一方で東山側の渋谷街道は東山ドライブウェイと一体的に整備された経緯から、昭和30年代には花山洞の西口付近まで二車線化が完了していました。


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