氷川隧道01
氷川名所 氷川隧道
(戦前絵葉書より)

氷川隧道(東京都西多摩郡奥多摩町)の戦前絵葉書を入手しました。これまでに何度も通った事がある隧道なので、現状は百も承知だったけど改めて現地確認をしてきた次第。


氷川隧道02
新氷川トンネル 青梅側坑口

氷川隧道は国道411号線から奥多摩町中心部への玄関口に位置していました。昭和58(1983)年に新氷川トンネルが開通した際に、東側の旧道入口が新トンネルの坑門によって遮られる形になった為、車両で旧道を通り抜けは出来なくなっています(歩行者・自転車は通行可)。
氷川隧道に取って代わった新氷川トンネルですが、平成13(2001)年に奥多摩町の中心部をバイパスする愛宕トンネル(多摩川南岸道路)が開通した後は事実上の旧道落ちとなり交通量が大幅に減少しました。

【新氷川トンネル】
平成58(1983)年12月竣工
延長605m


氷川隧道03
奥多摩温泉もえぎの湯

新氷川トンネルの坑門を過ぎると旧道は本来の道幅を取り戻すと共に、旧道上に建てられた家屋が現れます。旧道落ちから15年後の平成10(1998)年に開業した「奥多摩温泉もえぎの湯」です。この温泉には行った事ないけど、口コミサイトを見てみると評判はあまり芳しくありません。これは旧国道用地を転用した立地上、浴場や駐車場が狭くて状態的に混雑している事が主な原因なんだとか。奥多摩の温泉は他にもたくさんあるので、ゆっくり入浴したいなら他の所にしといた方が良さそうですね。


氷川隧道04
「もえぎの湯」の駐車場に転用された旧国道
(奥が青梅側)



氷川隧道05
駐車場から奥多摩方面を見る

駐車場を抜けると旧国道は幅員が大きく減少して、普通車同士でも離合困難な程に狭まっています。ここには旧国道が通学路である旨を告知する看板が立っていました。児童の通学路としては600m超の新トンネルよりも旧道の方が適しているという判断なんでしょう。





氷川隧道06
氷川隧道 青梅側坑口

旧隧道の両坑門は「もえぎの湯」の開業時に化粧直しされたらしく、全面的に安っぽい煉瓦調のデザインになってしまっており、絵葉書には写っていた扁額も失われていました。

【氷川隧道】
昭和8(1933)年竣工
延長46.5m、幅員4.6m、高さ3.9m


氷川隧道01
氷川隧道 青梅側坑口
(戦前絵葉書より)






氷川隧道08
馬頭観音像

青梅側坑口の傍には宝暦四年(1754年)の銘が刻まれた馬頭観音像が建立されていました。当然ながら年代的に氷川隧道の付随物ではなく、旧国道以前に利用されていた古道沿いから移設してきた物です。


氷川隧道09
氷川隧道 奥多摩側坑口



氷川隧道10
東氷川橋と氷川隧道

氷川隧道の西側に架かっている小さな橋は昭和8(1933)年1月に完成した東氷川橋。氷川隧道と同じ年の竣工ですが、幅員は現役の区に道としても十分通用するほど広くて7~8m(目測)はありました。同じ路線の建造物にも関わらず、こうまで規格が異なっているのは不思議に思いました。昭和初期には隧道と橋では別の基準があったのかもしれません。


氷川隧道11
新氷川トンネル 青梅側坑口

奥多摩側の旧道分岐点は「もえぎの湯」への唯一の入口だけど、都心(青梅)側からの出入りは強烈な鋭角となるため非常に曲がりにくい線形です。


氷川隧道12
氷川隧道、数馬隧道周辺地図



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