蔵貫浦01
伊豫西宇和郡三嶋村蔵貫浦ヨリ極山ヲ望ム

愛媛県西宇和郡三島村は極山(ごくざん)を源流とする三島川の河口(蔵貫浦)を中心に形成された宇和海に面した漁村の一つでした。昭和30(1955)年に(旧)三瓶町、二木生村と合併して(新)三瓶町となり、三瓶町は平成の大合併によって西予市の一部になっています。宇和海沿岸の集落の産業は主に漁業、柑橘栽培ですが、三島村では豊富な水源を活かして稲作も盛んに行われていました。


蔵貫浦02
現在の(旧)三島村
(愛媛県西予市三瓶町蔵貫浦)

三島村を通る車道は郡道・八幡浜吉田線として大正15(1926)年に三瓶町下泊町まで九尺道路(幅員2.7m)が開通したのが始まりで、三島村最後の年である昭和29(1954)年には八幡浜~下泊間に路線バスも開設された事から順次改良が進められました。この過程で郡道・八幡浜吉田線は愛媛県道28号・八幡浜三瓶吉田線を経て、平成5(1993)年に国道378号線に昇格しています。





蔵貫浦03
三島橋
(昭和52年3月完成)

三島村の道路元標は「大字蔵貫蔵貫川橋詰」 、つまり蔵貫川に架かっている三島橋の袂が設置場所ですが現存はしていませんでした。旧版地形図を確認しても昭和初期から三島橋の架設位置は変わってないはずです。
ちなみに青看に行先がない右折道路は愛媛県道257号・俵津三瓶線で、4.5kmほど先の極山の麓(旧三瓶・明浜町境)から通行不能区間になっています。もし、県道の不通区間に約1.5kmの長大トンネルが建設されれば、蔵貫浦~俵津間は海岸周りの国道378号(約28km)と比べて1/3の距離に短縮する事ができますが、そのような計画は聞いた事もありません。





蔵貫浦04
伊豫西宇和郡三嶋村蔵貫
喜久屋商店

(旧)三島村の戦前絵葉書には「喜久屋商店」という店を写した物もあります。驚いた事に「喜久屋 西予」でググってみると西予市三瓶町蔵貫浦の「喜久屋百貨店」なる店舗が外観写真と共にヒットしたのでした。


蔵貫浦05
喜久屋百貨店跡地

是非とも喜久屋百貨店でタバコでも買っときたいと思って帰省の際に行ってみたものの、最近になって取り壊されてしまったらしく該当住所に喜久屋は無く、真新しい民家が建っていました。そう言えばgoogleの外観写真でも既に廃業しているような雰囲気がしているような気も…。これだけが目的ではないにしても、はるばる立川から出掛けて行ったのに残念です。





蔵貫浦06
昭和初期と現在の蔵貫浦



蔵貫浦07
国道378号線
(西予市三瓶町有網代)

八幡浜~吉田間が国道に昇格して20年以上が経ちますが、他の国道と比べるとイマイチ改良は進んでいません。宇和海リアス式海岸の小集落を網羅するような経路の都合上、伊予~八幡浜間のような快走路になるような余地はないのかもしれないな。


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