的場橋01
新的場橋
(平成19年3月29日撮影)

香川県道21号・丸亀詫間豊浜線には三架橋(観音寺市)の他にも、三豊市に的場橋という近代土木遺産の橋があるという事だったので、仁尾から加嶺峠を越えて詫間に下って行くと、的場橋があるという場所にはRC下路アーチ橋が架かっていました。事前に橋の形式を下調べしてなかった為、このアーチ橋が近代土木遺産なのかと思いましたが、実はこの橋は昭和34(1959)年に架け替えられた的場橋だったのでした。

【新的場橋】
昭和34(1959)年竣工
延長30.8m、幅員6.0m
RC下路タイドアーチ橋
地図


的場橋02
(旧)的場橋

それでは(旧)的場橋はどこにあるのかというと、新的場橋の下流側に架かっている人道橋の位置にありました。現在は旧橋が架かっていた位置に新たな橋桁が渡され人道橋として利用されていますが、(旧)的場橋の橋台、橋脚は往時のまま残されています。この橋台、橋脚だけが残った状態で「的場橋」として近代土木遺産Cランクを獲得している訳です。


的場橋03
新的場橋と(旧)的場橋

(旧)的場橋の特記事項として挙げられるのは、当橋が架設当時は全国的にみても珍しい旋回橋だったという事でしょう。
(旧)的場橋が架設された昭和6(1931)年当時は、詫間港から瀬入川を遡った汐木山の麓の汐木港が隆盛を極めており、外海から汐木港へ船舶が出入りする為に的場橋は旋回橋である必要があったという訳です。
しかしながら折角の旋回橋として(旧)的場橋が完成してから僅か6年後の昭和12(1937)年には、諸般の事情から汐木港自体が廃港となり的場橋の旋回機構は永遠に機能を停止する事となり、現在では僅かに円形橋脚に旋回橋の面影を残すのみとなってしまいました。なお、旋回橋架設以前の的場橋は大正8(1919)年に完成した木製跳橋だったという事です。

【(旧)的場橋】
昭和6(1931)年竣工
延長25.97m(内18mが回転橋)、幅員4.0m
平成16(2004)年架替
木桁橋→現在は鋼ガーダー橋
近代土木遺産Cランク


的場橋04
日本最古の旋回橋である和田岬線の和田旋回橋
(現在は旋回機構が停止されている)

【和田旋回橋】
明治32(1899)年竣工
延長15.5m
上路プレートガーダー橋
近代土木遺産Cランク


的場橋05
旧橋の親柱が残る(旧)的場橋西詰



的場橋06
(旧)的場橋の親柱
「昭和六年七月竣工」、「的場橋」



的場橋07
的場橋周辺地図



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