夜昼隧道13
【15:45】 「伊予灘ものがたり」

嫁の実家(愛媛県八幡浜市)に滞在中に暇を持て余してきたので、久しぶりに旧国道197号の夜昼隧道を見に行ってみると眼下を夜昼トンネルを抜けて来た「伊予灘ものがたり」の回送列車が八幡浜駅へ下って行きました。この回送列車は八幡浜駅で折り返し16:06発の「伊予灘ものがたり(道後編)」になります。


夜昼隧道14
郷高架橋の完成予想図

道中の旧国道197号には八幡浜道路・郷高架橋(L=220m)の完成予想図が設置されていました。郷高架橋は平成28年7月現在では橋脚部分が建設中で、当橋を含む八幡浜IC~八幡浜東IC(仮称・郷IC)間は平成30(2018)年度の開通が予定されています。


夜昼隧道15
建設中の郷高架橋
(平成28年7月24日撮影)



夜昼隧道16
建設中の郷高架橋と千丈トンネル
(奥には八幡浜港が見える)

八幡浜IC~八幡浜東IC間は3.8km。この内の約3kmを二つのトンネル(松柏トンネル:1,090m、千丈トンネル:1,809m)が占めています。現道の江戸岡交差点付近は県内でも有数の渋滞多発地点ですが、八幡浜道路が開通すれば渋滞は大幅に緩和されるでしょう。名坂道路の時のように開通が大幅に遅れないよう期待しています。


夜昼隧道17
八幡浜インター
(正面に松柏トンネルが建設される予定)

なお、西口が八幡浜ICのすぐ傍に建設されるはずの松柏トンネルは、平成28年7月の時点では未だ手付かずの状態でした。ググってみると今年(平成28年)の5月14日に東口で起工式が行われたという事なので、これから本格的な掘削が始まるのでしょう。




夜昼隧道18
夜昼隧道 八幡浜側坑口
(平成28年7月24日撮影)

旧国道の夜昼隧道(別名:千賀居隧道)は隧道と言うより拱渠というべき物件で、勾配を緩和する為のループ橋として明治38(1905)年に完成しました。明治時代のループ橋としては大分県にあった舞鶴橋(明治24年開通)が知られていますが、こちらは昭和初期に新道が開通したため現存していません(地下に埋まっている可能性はあるけど…)。


夜昼隧道19
夜昼隧道 八幡浜側坑口
(平成13年1月28日撮影)

現在と比べて特に変化が見られない15年前の夜昼隧道。

【夜昼隧道】
明治38(1905)年竣工
延長17.0m、幅員5.4m、高さ4.7m(制限高3.5m)
近代土木遺産Bランク




夜昼隧道20
夜昼隧道 大洲側隧道

千賀居トンネル

この路線は旧府県道大洲八幡浜線であり、開通は一九〇七年(明治四〇年)であった。道路が通じてからは乗合馬車が走り、鈴を鳴らしながら通ったという。一九七一年(昭和四六年)の夜昼隧道完成により、この路線は市道に編入され現在に至っている。
千賀居トンネルは一九〇五年(明治三十八年)に完成したもので、内部はレンガ造りで、垂直部はイギリス積み、アーチ部は長手積みに変化している。道路より先にトンネルができたため、レンガは里道を馬で運んだといわれている。
また、勾配を緩くするために、ぐるぐる回りながら高度を上げていくループ線のトンネルでは現役日本最古ではないかと思われ、土木学会の近代土木遺産ではBランクとされている。
我々は、先人の残したこの貴重な土木遺産を大切に守って行かねばならない。

(現地の案内板より)



夜昼隧道21
夜昼峠
(奥が大洲側)

夜昼峠の旧道は八幡浜市千丈から大洲市平野まで約13kmもの長さですが、両側とも市道として整備されていて自動車でも通行に支障はありません。この長い旧道の道筋にはいくつかの白看が現存しています。


夜昼隧道22
夜昼隧道 大洲側坑口

夜昼峠に代わって昭和46(1971)年に開通した夜昼隧道は延長2,141m。最近では四国の下道でも2km超のトンネルは珍しくなくなったけど、夜昼隧道は開通から20年以上の長きに渡って四国最長の座に君臨していました。平成25(2013)年度からは大洲・八幡浜自動車道の夜昼道路が事業化された為、夜昼隧道も遠からず事実上の旧道となる運命です。





夜昼隧道23
【16:10】 千丈駅に停車中の「伊予灘ものがたり(道後編)」

撮影を終えて国道を千丈駅まで下ると「宇和海」の通過を待っている「伊予灘ものがたり(道後編)」が停車中してました。道後編が下灘駅に到着するのは17:13。これからの季節に夕日を見るには一番良い時間帯だと思います。


夜昼隧道24
千丈駅を発車した「伊予灘ものがたり(道後編)」



スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://haisentn.blog41.fc2.com/tb.php/749-a1fe2b29
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック