佐川橋01
建設中の木屋ケ内トンネル
(平成28年7月24日撮影)

九島大橋から始まった7/24のドライブは昼前に中村に着いた頃には土砂降りになってしまった為、以後の予定を全て取り止めて窪川から八幡浜へ戻る事に決定。失意の内に国道381号線を西走していると土佐大正辺りで一時的に雨が止んだ事から、国道439号線に入って木屋ケ内トンネル(L=271m)建設工事の進捗状況を確認する事にしました。
木屋ケ内トンネルの近接する位置には大正森林軌道の廃線トンネルも通っていたので、このトンネル(国道と同名の木屋ケ内トンネル)の安否も気になるところです。


佐川橋02
木屋ケ内トンネル建設予定地
(平成15年12月22日撮影)

着工前には森林軌道跡の木屋ケ内トンネルを国道用に拡幅改修する可能性もあるかもしれないと思ってましたが、結論から言うと国道のトンネルと軌道跡のトンネルは100m近く離れていました。この分だと軌道のトンネルは国道とは被らず無事に残っているはずだけど、小雨が降っていたので今回は確認していません。


佐川橋03
木屋ケ内トンネル
(平成28年7月24日撮影)

なお、国道の木屋ケ内トンネルは既に貫通しているようでしたが、北側坑口と直結する四万十川に架かる橋が未着工だったので、全線開通までにはまだ暫くの時間がかかりそうです。


佐川橋06
木屋ケ内トンネルが開通すると旧道落ちする国道439号線
(平成28年7月24日撮影)

四国を代表する酷道である国道439号も20数年前と比べると改良が進んではいるものの、土佐大正~梼原間については手付かずの未改良区間が多く残っています。杓子峠(中村~土佐大正)や京柱峠(高知~徳島県境)などの山越えも難所だけど、蛇行する梼原川に沿って約50kmも酷道が続いている土佐大正~梼原間も国道439号の中では地味に厳しい区間と言えるでしょう。


佐川橋07
国道439号の早期改良を訴える横断幕
(平成15年12月22日撮影)

13年前に来た時には旧大正町内のいたるところで国道439号の早期改良を訴える横断幕を見掛けましたが、もう諦めてしまったのか最近では見掛けなくなったような気がします。


佐川橋04
木屋ケ内トンネル 田野々側坑口

そして、これが大正森林軌道の木屋ケ内トンネル。昭和19(1944)年の竣工と伝わる同林道では最も下流側に位置するトンネルです。林用軌道の廃止後は道路に転用されていて、地元の生活道路として細々と活用されています。国道の木屋ケ内トンネルが開通した後は生活道路としての役割も終える訳ですが、昨今では大正林道の廃線跡が文化財として一定の認知されてきているので、いきなり封鎖されてしまうような事はないと思われます。


佐川橋05
木屋ケ内トンネル 下津井側坑口

旧大正林道 木屋ケ内トンネル

木屋ケ内トンネルは、梼原川右岸の河岸段丘上の小山を貫いて掘られた旧大正林道(森林鉄道)の一部で、四万十川流域の近代期の林業とその搬出の歴史を伝える構造物です。
このトンネルを通り、連日、機関車に引かれ木材を満載したトロッコが運行され、四万十川流域で活発に展開された国有林事業を支えていました。
現在トンネルは軌道が廃止され、枕木、レールが除かれた後、町道として整備されて付近住民の生活を支えています。

(現地の案内板より)


【木屋ケ内トンネル】
昭和19年竣工
延長138.5m、幅員2.5m


佐川橋08
津賀ダム

大正林道と切っても切れない関係なのが津賀ダム。昭和19(1944)年に完成した四万十川支流最大の発電用ダムです。当ダムの完成によって大正林道も一部が水没する為、より高い場所に付替線が建設される事になり、津賀ダムより上流の付替線には6か所のトンネルと「下津井の眼鏡橋」の愛称で今なお親しまれている佐川橋が建設されました。このトンネル群については、次回の帰省時にでも再訪して記事にしたいと考えています。


佐川橋09
(廃)6号トンネル



佐川橋10
車道(町道)に転用された7号トンネル



佐川橋11
佐川橋

林鉄としてはマイナーな部類に属する大正林道について明らかになっている事実は多くはありません。今のところ確実なのは昭和初期から土佐大正(田野々)~下津井の間で順次延伸を重ね、昭和19(1944)年の津賀ダム完成によって完成形(付替線の開通)となり、佐川橋が人道橋に転用された昭和41(1966)年には廃止されていたという事ぐらいです。

【佐川橋】
昭和19(1944)年竣工
延長82m
RC充腹アーチ橋
近代土木遺産Bランク
めがね橋の歴史

めがね橋は昭和16年~19年のダム建設での軌道の敷設替により電力側で建設したもので、もとの軌道は橋脚部を通っていた。橋の完成は昭和19年と思われる。高さは約20m、橋の幅は2mほどである。
この橋は当時の橋としては営林署の最高の土木技術を駆使して作り上げられた自慢の橋であったので、その美しい景観は町民の人々の誇りであり、親しみを込めてめがね橋と呼ばれている。

(現地の案内板より)



佐川橋12
大正林道周辺地図



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