立野橋梁01
立野橋梁を渡るMT-2000形気動車

南阿蘇鉄道(立野駅~高森駅、L=17.7km)が熊本地震の被害で廃線の危機に瀕しています。
南阿蘇鉄道は豊肥本線の立野駅から分かれる支線(高森線)として昭和3(1928)年に開業しました。その後は宮崎県の延岡から伸びてきた高千穂線と接続すべく高千穂に向けて延伸工事が行われたものの、高森トンネルでの異常出水事故と国鉄民営化の影響で昭和55(1980)年に工事が凍結され、高森線と高千穂線は繋がる事なく三セクの南阿蘇鉄道と高千穂鉄道(平成20年廃止)に移管されました。
南阿蘇鉄道の立野駅~長陽駅間には土木学会の選奨土木遺産に指定されている立野橋梁と第一白川橋梁があり、両橋梁ともに落橋こそしなかったもののヒビ割れや歪みが生じるなど大きな被害を受けているそうです。

【立野橋梁】
昭和3(1928)年開業
延長138.8m
上路プレートガーダー橋、鋼トレッスル橋脚
近代土木遺産Bランク


立野橋梁02
第一白川橋梁を渡るトロッコ列車
【写真:Yossy / ピクスタ

落橋した阿蘇大橋(国道325号線)から約1.5km下流に架かっている第一白川橋梁。接近するには厳しい立地ですが、阿蘇長陽大橋(村道)の橋上がビューポイントになっています。

【第一白川橋梁】
昭和3(1928)年開業
延長166.3m
鋼スパンドレルブレーストアーチ橋
近代土木遺産Aランク


立野橋梁03
高森駅に停車中のMT-3000形気動車

両橋梁の他にも立野駅~中松駅間ではトンネル、路盤、駅舎等も甚大な被害を受けており、全区間での復旧には1年以上の歳月と30億円以上の費用が見込まれています。南阿蘇鉄道は年間売上1億円規模の赤字路線であり、山向こうの高千穂鉄道が台風被害から復旧できずに廃線になった事を考えると、南阿蘇鉄道の復旧は困難な状態だと感じざるを得ません。


立野橋梁04
南阿蘇鉄道周辺地図

南阿蘇鉄道以上に気になるのが現在も肥後大津駅~豊後荻駅間が不通になっている豊肥本線の復旧見込みです。さすがにこちらは廃線にはならないでしょうが、立野付近での山崩れを見る限り新ルートに変更しなければ復旧は無理なような気がします。


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