藤川橋01
徳島縣三好郡大歩危藤川橋附近ノ景

藤川橋は大歩危峡(吉野川)に注ぎ込む藤川谷川の終端部分に架かっている国道32号線の橋です。
藤川橋が最初に架けられた正確な年代は分かりませんでしたが、四国新道(国道32号・33号の前身)が全通した明治27(1894)年まで遡る可能性が十分あると思います。

地図


藤川橋02
現在の藤川橋(大歩危橋)

そして、これが現在の藤川橋(と大歩危橋)。昭和36(1961)年に(旧)藤川橋から100m下流に(新)藤川橋が架けられ、その9年後には(旧)藤川橋は大歩危橋に架け替えられました。この架け換えの際に石積みの橋台は護岸と一体化したコンクリートに改築されていますが、取付道路の線形などから(旧)藤川橋と大歩危橋が同一地点に架かっている事は間違いありません。
なお、ここから国道32号線を僅か1.2km南に下った地点には、当橋と同名である大歩危橋(県道45号線)が吉野川に架かっています。

【大歩危橋】
昭和45(1970)年12月竣工
延長19m、幅員4.0m


藤川橋03
(新)藤川橋

(新)藤川橋の架設は国道32号線における一次改築の中でも初期に当たる昭和34(1959)年に着工されました。その為か現代の基準から見ると少々低規格で大型車同士の離合には余裕が全くない状態です。

【藤川橋】
昭和36(1961)年3月竣工
延長113.6m
ランガーアーチ橋


藤川橋04
新藤川橋と大歩危橋

旧道落ちしてから架け替えられた(旧)藤川橋こと大歩危橋ですが、平成18(2006)年頃には隣に県道272号線(上名西宇線)の新藤川橋が架けられました。通行止にこそなっていないものの道路としては殆ど存在意義を失った状態です。
県道272号線を藤川谷川に沿って遡ると隧道リストにも載っている津屋隧道があるので、こちらも現状を確認する為に県道の終点付近まで入り込んでみました。


藤川橋05
津屋トンネル 東側坑口

津屋隧道は昭和45(1970)年に改築されて津屋トンネルになっていました。隧道リストでは竣工年が不明とされているけど、おそらくは平まで道路が通じた大正11(1922)年の竣工ではないかと思われます。隧道の東口には津屋隧道を含む藤川街道の顕彰碑が建っていました。

【津屋隧道】
竣工年不明・昭和45年改築
延長43.0m、幅員3.0m、高さ4.5m
素掘り隧道


藤川橋06
銘板
「昭和四十五年六月竣工」



藤川橋07
津屋トンネル 西側坑口

【津屋トンネル】
昭和45(1970)年6月竣工
延長45m、幅員4.5m、高さ4.0m


藤川橋08
平バス停

長らく県道272号線の終点だった平バス停付近には「藤川街道の由来」と題した石碑が建立されていました。碑文の内容自体は先ほどの顕彰碑と同じですが、こちらの方が新しくて読みやすいです。この碑の建立者が要望している高知県の大豊町立川に抜ける林道の県道昇格は20年以上経った平成28年現在も実現していません。

藤川街道の由来

大正09年:藤川橋を起点に着工
大正11年:終点(打石谷)迄の4,380m村道完成
大正13年:県道に昇格
昭和19年:平線林道期成会結成 同年着工
昭和47年:終点から県境間8,672m林道完成
平成06年:終点から大池橋間2,300m町道■用
平成07年:同区間を区■変更により県道に追加編入

尚、本路線は大池橋から大豊町立川に至る約12,500mの県道完結により四国中央部の開発に資するものである。

平成7年6月15日
林道浦の谷・平線県道編入期成会



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