立野駅01
立野駅周辺地図

豊肥本線と南阿蘇鉄道が分岐する立野駅は、大正5(1916)年に熊本から伸びてきた宮地線の終着駅として開業しました。2年後の大正7(1918)年には阿蘇山麓に向けての標高差を3段スイッチバックで克服して、当駅から宮地駅までの区間が延伸開業しています。その後、昭和3(1928)年2月に立野駅~高森駅間の支線(高森線・現在の南阿蘇鉄道)が開業した事によって、立野駅は現在のような分岐駅となりました。この年の末には豊肥本線の最後まで残った未開業区間だった県境の玉来駅~宮地駅間が開業し、宮地線は豊肥本線に編入されています。
立野スイッチバックは国内最大の規模である上に、特急列車も通過する幹線上に位置しているため、スイッチバックが大好きな私としては放っておけず、平成26(2014)年3月23日に「ななつ星」と合わせて見学してきました。
なお、本日発生した熊本地震によって豊肥本線は全線で運休となっており、立野スイッチバックから東方3km程の地点(阿蘇大橋交差点付近)では大規模な山体崩壊が豊肥本線を飲み込んでいるため、全線の復旧には相当の時間を要するものとみられます。


立野駅02
【12:47】 上段のスイッチバックに差し掛かる「あそぼーい!102号」

この日の撮影地に選んだのは立野駅西側に架かっている国道57号線の跨線橋です。宮地駅を12:22に発車した「あそぼーい!102号」が立野駅直上の線路に現れたのは12:47。立野駅への到着時刻が12:56なのでスイッチバックの通過には10分程度かかる計算です。ループトンネル等の方法でスイッチバックの解消が実現すると大幅なスピードアップが見込まれますが、それほど輸送量が大きくない豊肥本線の現状を考えると需要がないんでしょう。


立野駅03
【12:53】 立野駅に向けて中段線を下って来る「あそぼーい!102号」



立野駅04
【12:57】 立野駅を発車する宮地行き普通列車

「あそぼーい!」が立野駅に到着すると、発車待ちしていた宮地行きの普通列車がスイッチバックに向けて登って行きました。この普通列車がスイッチバックを通過して立野駅の真上に現れたのは13:03でした(二つ下の写真)。


立野駅05
【13:01】 熊本駅に向けて立野駅を発車する「あそぼーい!102号」



立野駅06
【13:03】 立野駅の真上を通過する宮地行き普通列車



立野駅07
高森側から撮影した立野駅
(奥が熊本、大分方面)

今のところは立野駅やスイッチバック、立野橋梁(南阿蘇鉄道)等の被災状況については不明ですが、致命的な被害を受けてない事を祈るのみです。特に3セクの南阿蘇鉄道は大きな被害を受けると即廃線も有り得るだろうから。





立野駅08
在りし日の阿蘇大橋
フォトライブラリーより)

熊本地震で発生した南阿蘇村の山体崩壊は豊肥本線と国道57号線を飲み込んだだけでなく、国道325号線の阿蘇大橋(L=205m)をも落橋させてしまったようです。阿蘇大橋の開通は昭和46(1971)年、それ以前の旧道は七曲り(九十九曲りとも)と呼ばれた急坂を谷底まで下り、明治33(1900)年に完成した黒川橋(阿蘇長陽大橋の直下)という眼鏡橋で黒川を渡っていました。この黒川橋は残念ながら阿蘇大橋に先立つ4年前、平成24(2012)年7月の豪雨災害によって流失していたため熊本地震の発生当時には既に現存していませんでした。


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