三坂峠01
【A地点】 三坂道路入口の青看
(左:平成24年、右:平成28年)

国道33号線の三坂峠は平成24(2012)年に開通した三坂道路によって実質的に旧道化していたのですが、平成27年4月には遂に国道33号線の指定が外れて国道440号線の単独区間となりました。9月頃には新旧分岐点に設置されている青看も旧道は国道440号線に修正されたという話を耳にしていたので、先月の帰省時には三坂道路を通らずに旧道がいかに変化したかを確認してきました(以前の記事)。


三坂峠02
【B地点】 松山市久谷町

意気揚々と旧道へ直進したものの100mも行かないうちに国道33号線のままの国道標識が登場。これには正直言ってちょっと脱力してしまいました。愛媛県は路線名変更による標識の差し替えは迅速かつ正確に行っているので、入口だけ変更して終わりみたいな雑な処置がされているのは珍しい事だと思います。


三坂峠03
【C地点】 松山市久谷町

たまたま最初の一つが変更から漏れていただけかと思いきや、その後も国道33号のままの国道標識ばかりでした。国道440号になった三坂峠を楽しみにして来たのに何だか期待外れだなあ…。


三坂峠04
【D地点】 標高500m地点
「↑高知100km、久万高原町13km」

平日(3/18・金)の早朝とあって旧道を通る車はなく、旧道を走行中にすれ違ったのは落出発・松山駅行きのJRバスだけでした。


三坂峠21
【D地点】 降雪時の標高500m地点
(平成17年2月2日撮影)



三坂峠05
【E地点】 登坂車線

峠の手前には昭和57(1982)年に整備された全長600mの登坂車線(ゆずり車線)がありますが、約300mの直線の後に直角以上の急カーブが存在しているため高速で追越をかけるには非常な危険地点でした。結構スピードを出してた若き日の私も、この登坂車線では無理な追越はしないよう心掛けていたものです。


三坂峠22
【E地点】 降雪時の登坂車線
(平成17年2月2日撮影)

この登坂車線は平成17年の訪問時には前年の台風で発生した土砂崩れの影響で、山側一車線が閉鎖されていて上下一車線ずつの対面通行になっていました。


三坂峠06
三坂隧道 松山側坑口

三坂峠の旧道区間では唯一の隧道だった三坂隧道は、峠の名前を冠しているものの僅か51mの小さな隧道です。昭和37(1962)年から始まった三坂峠の改築事業により、四国新道由来の旧道(明治27年開通)に代わって新設されました。

【三坂隧道】
昭和38(1963)年竣工
延長51.0m、幅員6.5m、高さ4.5m


三坂峠07
【F地点】 三坂隧道 高知側坑口

三坂隧道の旧道は高知側の坑口脇から分岐して松山方面に向けて下って行きます。松山側の新旧分岐点は標高600m地点の大ヘアピン付近で、旧道の全長は1.5kmほどです。三坂峠の改築は大部分が旧道の拡幅でしたが、三坂隧道付近は旧道の線形と勾配が特に厳しかったため例外的に新道が建設されています。


三坂峠08
【F地点】 旧道の石垣(路肩部分)



三坂峠09
【G地点】 天狗鼻

三坂峠が貫いている尾根を旧道は山肌に沿って迂回しています。その先端部分が改築前の三坂峠最大の難所と言われていた天狗鼻です。急カーブと急勾配のため、久万側からの下りには転落事故が絶えなかったんだとか。現在、三坂隧道の手前に建っている観音像は元は事故多発地帯であった天狗鼻に建立されたもので、新道が開通した際に現在地に移設されたそうです。


三坂峠90
元は天狗鼻にあった観音像

観音像の碑文については過去の記事をどうぞ。


三坂峠10
【H地点】 松山側の新旧分岐点
(平成17年2月2日撮影)

天狗鼻の旧道は平成17年に全区間を歩き通してみましたが、松山側のごく一部が携帯電話会社の基地局が建っている関係で利用されている他は全体的に廃道化が進んでいました。遺構としては所々に石垣とガードレールが残っているぐらいで、白看や標識の類は全く見られませんでした。

>>再訪して新旧合流地点【H地点】について再調査しました。


三坂峠11
天狗鼻の旧道



三坂峠12
【I地点】 三坂峠(標高720m)



三坂峠13
【I地点】 三坂峠のドライブイン跡

改築が完了した三坂峠には昭和41(1966)年に伊予鉄道が経営する三坂峠ドライブインが開業しました。このドライブインは私が少年期だった90年代頃までは路線バスや観光バスが必ず停車していて大変な賑わいでしたが、高知道の開通(平成10年)すると松山~高知間の交通の大部分がそちらに移り客数は激減、平成14(2002)年頃には遂に廃業に追い込まれています。どちらにしても三坂道路が開通すると廃業は免れなかったでしょうけど。


三坂峠14
末期の伊予鉄三坂峠ドライブイン
(平成12年5月9日撮影)



三坂峠15
【J地点】
「↑高知95km、仁淀川町51km」

ちょっとした感傷に浸りつつ三坂峠を越えて久万高原町で最初の青看を見ると、ここに来てようやく路線名が国道440号線に修正されていたのでした。




三坂峠16
【K地点】 久万高原町東明神
(奥が松山方面)

続いて現れた上下線一対の国道標識も国道440号に更新されています。国道(指定区間以外)の管理って県が行うものかと思ってたけど、平成28(2016)年3月現在の三坂峠では松山市内は国道33号線のまま、久万高原町内のみ国道440号線に変更されているのが現状です。


三坂峠17
【K地点】 久万高原町東明神
(平成17年2月2日撮影)





三坂峠18
【K地点】 久万高原町東明神
(奥が高知方面)

高知方面に向けて立っている国道440号の標識はフォントが古いタイプでした。もしかして柳谷~檮原間の旧道化した箇所からの転用品なのかもしれません。国道440号線は近年の地芳道路の開通等によって不要になった国道標識は大量にあるはずだから、これらの標識を使って松山側も一気に差し替えてしまえば良いのに。


三坂峠19
【L地点】 三坂道路入口の青看
(左:平成24年、右:平成28年)



三坂峠20
三坂道路周辺地図



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