神田川トンネル01
日本最初の河底隧道(神田川)
浅草神田間延長開通紀念

国道17号線・万世橋の直下である神田川の底には、日本初の河底トンネルである東京メトロ銀座線の神田川トンネルが通っています。
東京の地下鉄の歴史は昭和2(1927)年に東京地下鉄道(東京メトロの前身)によって浅草~上野間が開業した事に始まります(東洋初の地下鉄)。その後の東京地下鉄道は新橋を目指して南進しますが、早々に神田川に阻まれました。そこで、東京地下鉄道は取り敢えず神田川左岸に万世橋仮駅を設置して臨時の終着駅とし、日本初の河底トンネルでもって神田川のパスを目論見ます。この工事は神田川を一時的に堰き止めて川底を開削する開削工法によって建造されました。同時進行でトンネル上の神田川に架かる現在の万世橋も新造されています。
これらの工事の完成(昭和5~6年)により地下鉄の延伸と万世橋の架け換えに伴う新道の開通(須田町交差点の移設)が実現し、周辺地域の近代化は進みましたが、交通における主役の座を奪われた旧来の中央線・万世橋駅の衰退を決定付ける出来事でした。

【神田川トンネル】
昭和6(1931)年開業
延長約30m
近代土木遺産Bランク


神田川トンネル02
国道17号線・万世橋
(直下を東京メトロの神田川トンネルが通っている)



神田川トンネル03
東京メトロ・京橋駅
(昭和7年開業)

浅草~新橋間の東京メトロは東洋初の地下鉄であり、神田川トンネルを含め貴重な土木遺産が多数存在することから、平成20(2008)年に選奨土木遺産に認定されました。次に訪れる時には東京メトロ銀座線を単なる公共交通機関としてだけではなく、土木遺産的な見地からじっくりと観察してみたいと思います。


神田川トンネル04
万世橋周辺地図



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