棚橋隧道00
錦峠周辺地図

国道260号線の錦峠改築事業は、三重県度会郡内の大紀町錦地区から南伊勢町棚橋竈地区にかけての狭隘な峠道(錦峠と棚橋峠)を解消する為、昭和59(1984)年に事業化されました。平成9(1997)年に国道260号線・バイパスから分岐する県道68号(紀勢インター線)の錦望トンネルが開通したのを皮切りに、全長6.7kmを計5回の部分開通に分けて平成27(2015)年にようやく全通の運びとなりました。
今回の記事では、まず平成17(2005)年1月2日に訪問した錦峠から紹介していきます。10年以上も前の事なので現在とは状況が異なっているかもしれませんが御了承ください。

【錦峠道路】
平成9年:錦望トンネル区間(国道260号:1.1km、県道68号:1.2km)開通
平成12年:新金儲橋区間(0.6km)開通
平成14年:紀勢南島トンネル区間(2.0km)開通
平成18年:錦トンネル区間(1.2km)開通
平成27年:棚橋竈地区(1.8km)開通


棚橋隧道01
【A地点】 紀北側旧道分岐

錦峠道路の西端に位置しているのは中河内川に架かる「新金儲橋」という変わった名前の橋です。ここから錦トンネルまでの0.6kmは平成12(2000)年7月28日に開通しました。


棚橋隧道02
【A地点】 金儲橋

新があるなら旧があるという事で、新金儲橋の隣には旧道の金儲橋が架かっています。竣工年を示す銘板は見当たりませんでしたが、構造的には昭和30年代の架設ではないかと思われます。それにしても「かねもうけはし」とは名前の由来が気になる橋ではある。


棚橋隧道03
【B地点】 旧道から見た錦トンネル

平成17年当時は峠道の中間部分に当たる錦トンネル(L=154m)が未開通だった為、バイパスは一旦旧道まで上がって来ていました。なお、錦トンネルはこの写真を撮影してから1年2ヶ月後の平成18(2006)年3月4日開通しました。


棚橋隧道04
【C地点】 錦峠への旧道分岐

錦峠道路の中で一番最初に開通したのが、この分岐点から県道68号線・錦望トンネル(L=183m)までの区間です。平成17年の時点で旧道落ちから8年が経過しており、完全には塞がれていないものの通行止の措置がとられていました。


棚橋隧道05
【D地点】 やや荒れた状態の錦峠への旧道



棚橋隧道06
【D地点】附近の旧道から見た新道の天海橋



棚橋隧道07
【E地点】 錦峠

錦峠には大きな観光案内版が建っており、往時は酷道ながらも観光道路の一部としての役割を担っていた事が窺い知れます。


棚橋隧道08
案内板に記されている工事中の錦峠道路



棚橋隧道36
錦地区周辺地図

ちなみに国道260号線の紀北町と大紀町の町境は昭和53(1978)年に二色トンネルが開通するまでは不通区間だった為、昭和53年以前の錦地区にとっては錦峠が外界に繋がる唯一の車道でした。当時の南伊勢町内の湾岸には文字通り「陸の孤島」と呼ばれた集落が多数あって、それらの集落を定期船が連絡していました。


棚橋隧道09
県道68号線との合流地点

錦峠から200mほど下ると県道68号線として建設された新道と合流します。ここまでの旧道区間には平成17年の時点で国道標識は一つも残っていませんでした。全体的に特に見所もなく、旧道探索としては少々面白みに欠ける感は否めません。次回は旧道の東側半分である棚橋隧道を含む区間を紹介します。


棚橋隧道17
錦峠周辺地図



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