曼陀トンネル01
曼陀隧道(観音寺側坑口)と料金所跡

香川・徳島県道8号線(観音寺佐野線)が県境を貫いている曼陀隧道の北口には、当隧道が有料道路だった時代の料金所が無料開放から40年が経過した現在も残っています。
曼陀隧道は香川・徳島両県を跨ぐ車道を確保する事に加え、昭和36(1961)年に開業した五郷渓温泉(現在は閉鎖)の観光客誘致を目的として、昭和38(1963)年に香川県道路公社が管理する有料道路して開通していました。しかし利用客は振るわなかったらしく、開通から12年後の昭和50(1975)年には経営不振を理由に両県に譲渡され県道8号線として無料開放され現在に至っています。


曼陀トンネル02
料金所跡(観音寺側から)

無料開放後に県道は料金所を通らないように線形改良が行われた為、料金所の跡地は道路から外れた余地に放置された格好です。もし、県道上に残っていたら早々に撤去されていた事でしょう。


曼陀トンネル03
料金所跡(佐野側から)

この料金所跡を最初に見付けた時は東屋か何かかと思いましたが、出入口には信号灯が取り付けられているので料金所に間違いないありません。曼陀トンネル有料道路の通行料金は「普通車150円、軽自動車100円、二輪50円」(昭和47年)でした。また、10年ぐらい前に来た時には、柱の部分を中心にDQNのスプレー落書きで見苦しく汚されていたはずだけど、今回訪れてみると近年にきれいに塗り直されていました。何の用途もなさそうな廃物件ですが、最低限の保守管理は行われているみたいです。


曼陀トンネル04
料金所の信号灯



曼陀トンネル05
曼陀隧道(観音寺側坑口)から料金所跡を見る



曼陀トンネル06
曼陀隧道 観音寺側坑口

曼陀隧道が開通した昭和38(1963)年には、同じ旧池田町内にあった国道の県境である猪ノ鼻峠(国道32号線)にも境目峠(国道192号線にも)にも、まだトンネルは開通していませんでした。そんな時期に曼陀峠に逸早く二車線幅のトンネルが建設された背景には、香川県道路公社の当道路に対する並々ならぬ意気込みが感じられます。


曼陀トンネル07
観音寺側の扁額



曼陀トンネル08
隧道銘板



曼陀トンネル09
曼陀隧道 佐野側坑口

【曼陀隧道】
昭和38年9月竣工
延長414.5m、車道幅員6.0m


曼陀トンネル10
佐野側の旧有料道路終点付近
(奥が曼陀隧道、観音寺側)

今回の撮影の為に佐野終点から曼陀隧道にかけての県道8号線上に約20分滞在していたけど、この間に通過した車は上下合わせて僅か3台だけでした。旧池田町を取り巻く道路事情が当時とは大きく異なっているとは言え、この状態では経営不振に陥ったのも納得。


曼陀トンネル11
旧国道192号線の白看

当時、曼陀トンネル有料道路の入口だった佐野郵便局前の旧国道192号線には、当時の路線名を示した白看が残っていました。短命に終わった「曼陀トンネル有料道路」の料金所跡と並ぶ貴重な遺構と言えそうです。


曼陀トンネル12
「曼陀トンネル有料道路、五郷渓→」



曼陀トンネル13
曼陀トンネル隧道周辺地図



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