稲核橋1
国道158号線・稲核橋

稲核(いねこき)ダム手前の梓川に架かる稲核橋を走行中に何気なくダム方向に目にやると、現橋より遥か低い位置に旧橋が架かっているのを発見しました。


稲核橋2
稲核ダムと旧稲核橋

右岸側(上高地方面)の旧道は草生していて見るからに廃道っぽい雰囲気が漂ってますが、左岸側(松本方面)は稲核ダムへの管理道路として利用があるようです。せっかくだから旧道の分岐まで戻って旧橋まで行ってみる事にしましょう。


稲核橋3
旧国道158号線

松本側の旧道は旧稲核橋まで約400mあり、現道に沿って徐々に高度を下げていきます。全線未舗装ですが普通車での通行も問題のない路面状態です。橋を含むこの区間の旧道は何故か地形図からも完全に抹消されていました。


稲核橋4
稲核橋(奥が上高地方面)

橋は特に塞がれてはいませんが、現橋から見えた通り上高地側の旧道が廃道になっているので渡る車もないようで轍は全く見られません。一応、車で渡り心地を試してみましたけど、まだまだ車を通せるだけの強度が十分に残っているようでした。


稲核橋5
親柱

親柱は両側4基とも現存していますが、よほど粗悪な原料を使っているのか、長年にわたって厳しい自然環境に晒されている為か全てボロボロに風化しており、銘板も失われていました。


稲核橋6
新旧の稲核橋

旧橋:昭和11年架設、延長48m、幅5.0m、上路スパンドレルアーチ橋
現橋:昭和40年架設、延長93m、幅7.0m、上路ソリッドリブアーチ(2ヒンジ)橋



稲核橋7
稲核橋 【近代土木遺産Cランク】



稲核橋8
稲核橋(奥が松本方面)



稲核橋9

稲核橋より先は廃道状態。間近に稲核ダムが聳え立ってますが、ダムに遮られる事無く現道に接続しているんでしょうか?ここで引き返しましたが確かめとけば良かったとちょっと後悔してます。


稲核橋10
初代 稲核橋

旧橋完成以前にも稲核橋という木製吊橋(上の写真)があったようなので、安曇村資料館で調べてみると大正14年には稲核橋より5kmほど奥地の奈川渡まで自動車道が開通したと記録がありました。この初代木製吊橋も奈川渡までの道と同時期(位置的に考えてやや早い大正初期頃)に完成したものと考えられます。
「稲核橋」でぐぐると木製橋脚で補強された初代稲核橋と思しき画像が見付かりました。木製吊橋が増加する自動車交通に耐えられなくなり、代わって架けられたのが昭和11年竣工の旧稲核橋なんでしょう。


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