戸塚踏切01
戸塚アンダーパス 柏尾側坑口
(平成27年2月27日撮影)

昨日は国道1号線の「開かずの踏切」として有名な戸塚踏切(戸塚大踏切とも)の最後の日。平成27年3月25日15時に戸塚踏切の西側をバイパスする戸塚アンダーパスが開通しました。


戸塚踏切02
戸塚踏切周辺地図

戸塚踏切が属する国道1号線(柏尾戸塚線)は現在も国道指定が残ったままになっていますが、60年も昔の昭和30(1955)年に戸塚道路(旧戸塚有料道路、昭和39年無料開放)が開通している為、幹線道路としての役割はとっくの昔に終えています。柏尾戸塚線沿線の住民でさえ朝夕のピーク時には1時間中57分も開かないと言われる戸塚踏切を敬遠して(かなり遠回りになる)迂回路を利用する事が多く、天下の国道1号線(名ばかりだけど)とは言え戸塚踏切を通行する車は多くはありませんでした。このような開かずの踏切を駅前に抱えている事は、当然ながら長年に渡って戸塚駅周辺の発展に大きな障害になっており、昭和37(1962)年には今回開通した戸塚アンダーパスによるバイパス計画が立てられていました。
ちなみに戸塚道路には昭和20年代に当時の吉田茂首相が、開かない戸塚踏切(当時すでに1日600本以上の列車が通過していた。現在は1日800本以上。)に業を煮やして建設を指示したと言う真偽不明の逸話がある程です。


戸塚踏切09
【A地点】 矢部団地入口交差点

それでは戸塚アンダーパスによって旧道化する戸塚踏切を含む約700mの区間を東側から歩いてみましょう。本当は最後の日(3/25)にも来たかったけど、当日は立川で飲み会が入ってしまったので見送りました。ちょうど、今この文を書いている時刻が3/25の15時ちょうど。戸塚踏切は残すところあと1時間で永久に閉鎖となります。


戸塚踏切07
【A地点】 戸塚アンダーパス上から矢部団地入口交差点を見る



戸塚踏切08
【B地点】 吉田大橋

矢部団地入口交差点から川崎方面を振り返ると吉田大橋。現在の橋は昭和61(1986)年の完成ですが、遡ると江戸時代の浮世絵にも描かれた東海道の由緒ある橋なんだとか。


戸塚踏切10
【C地点】 旧道から矢部団地入口交差点を見る
隠れている青看の行先は「小田原、藤沢」



戸塚踏切11
【D地点】 旧道区間に唯一あった「イチコク」の国道標識



戸塚踏切12
戸塚踏切と戸塚大踏切デッキ
(奥が藤沢側)

県道203号線(大船停車場矢部線)が分岐する戸塚駅東口入口交差点を過ぎると戸塚踏切が見えてきました。が、以前ネットで見ていた風景とは何か違うような気が…(wikiとか)。と思って帰宅後に改めてググってみると平成26年1月23日に開通した戸塚大踏切デッキ(戸塚アンダーパスが自専道の為、歩行者、自転車等の迂回路)と、現在進行中の戸塚駅前再開発事業によって数年前の景色とは一変している事が判明しました。ちょっと残念な気もしたけど、デッキ上からは容易に踏切の俯瞰写真が撮れたので良しとしましょう。


戸塚踏切23
戸塚大踏切デッキ完成前の戸塚踏切
【写真:tique / ピクスタ



戸塚踏切13
戸塚大踏切デッキ完成後の戸塚踏切

さすがの戸塚踏切も平日の昼間とあって数分単位での開閉を繰り返していましたが、それでも1度の解放で通過できる車は概ね1~3台程度まで。これが朝夕の通勤ラッシュ時には前述した通り1時間中57分も開かなくなり、通過列車の本数が最高潮に達する6:00~9:00と16:00~21:00の間は踏切を閉鎖する措置(車両通行止)がとられていました。


戸塚踏切17
戸塚踏切を閉鎖する為のA型バリケードゲート



戸塚踏切18
戸塚踏切の正式名称は東京起点40km807m「東海道踏切」



戸塚踏切15
戸塚大踏切デッキから戸塚踏切を見る
(奥が川崎側)

この日(H27.2/27・金)は13時45分から14時16分までの約30分間、戸塚大踏切デッキから戸塚踏切を張り込んでみました。この間に戸塚踏切が遮断された時間は以下の通り(31分中22分間)。

①13:45~13:47
②13:49~13:52
③13:53~13:55
④13:57~13:58
⑤13:59~14:05
⑥14:06~14:08
⑦14:09~14:12
⑧14:13~14:16


戸塚踏切16
戸塚踏切
(奥が川崎側)

その後、撮影を終えて車で立川に向けて帰る際には14時44分から59分まで実に15分間もの長きに渡って遮断機が下りてました。この間に通過した列車は以下の10本です。

【14:46】①東海道本線・普通列車(下り)
【14:46】②横須賀線・普通列車(上り)
【14:52】③成田エクスプレス(成田空港方面)
【14:52】④スーパービュー踊り子6号(上り)
【14:53】⑤東海道本線・普通列車(下り)
【14:54】⑥横須賀線・普通列車(下り)
【14:54】⑦東海道本線・普通列車(上り)
【14:56】⑧東海道本線・普通列車(上り)
【14:58】⑨成田エクスプレス(首都圏方面)
【14:59】⑩東海道本線・普通列車(上り)


戸塚踏切19
戸塚踏切から東京方面を見る
貨物線、横須賀線、東海道本線の各上下線、計6本の線路が通っている



戸塚踏切20
清水谷戸トンネル
【近代土木遺産Cランク】

本題からは逸れますが、戸塚駅から東京方面に約5km地点(36キロポスト付近)の東戸塚駅~保土ヶ谷駅間には「現役最古の鉄道トンネル」と言われている清水谷戸トンネル(築128年)が現存しています。
清水谷戸トンネル 延長213.7m

上り線のトンネル(左側)は明治20(1887)年に工部省鉄道局によって建設されました。
これは鉄道トンネル建設順位においては17番目にあたり、現役としては最古の鉄道トンネルです。
下り線のトンネル(右側)は明治31(1898)年の複線化工事にともなって建設されました。
両トンネルの側壁部は、当初レンガ造りでしたが、大正14(1925)年の電化工事にともなってコンクリート造りに改築され現在にいたっています。

平成3年3月
JR東日本 歴史的建造物調査委員会



戸塚踏切04
【E地点】 旧道から清源院入口交差点を見る

戸塚踏切を過ぎると戸塚踏切の新旧道が合流する清源院入口交差点です。本来、この交差点は戸塚踏切(旧道)から塞和方面が直進する形でしたが、戸塚アンダーパス(新道)の開通を見越して数年前にクランク状の丁字路に改められました。再び余談になりますが、この交差点から西に別れる清源院脇の細道が大正2(1913)年に矢沢隧道(関東大震災により崩壊して現存せず)が開通するまでは長後街道(県道22号・横浜伊勢原線)でした。


戸塚踏切03
【F地点】 清源院入口交差点
隠れている青看の行先は「川崎、保土ヶ谷」



戸塚踏切05
【F地点】 清源院入口交差点から新道(アンダーパス)と旧道(踏切)を見る



戸塚踏切06
戸塚アンダーパス 戸塚側坑口
(新道611mの内、アンダーパスは311m)



戸塚踏切21
【G地点】 長後街道の矢沢隧道跡地



戸塚踏切22
戸塚踏切周辺地図



スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
もし、戸塚に再びいらっしゃるなら、おみやげに戸塚名物「肉のさいとう」のジャンボメンチはいかがでしょうか。
ジャンボメンチは大人のこぶし大のしろもので、食べごたえ十分。価格はたしか1個170円です(ちょっと前まで130円だったのですが)。
肉のさいとうは今ではトツカーナのB1にありますが、かつては区役所にむかう商店街にあり人気店でした。駅近くが再開発ビルになり、区役所もトツカーナの隣に移転して、通りはかなりさびしくなった感じがします。
2015/03/27(金) 00:00 | URL | 高橋ま #SFo5/nok[ 編集]
情報ありがとうございます。廃止後の戸塚踏切に行った時に寄ってみたいと思います。
2015/03/27(金) 16:54 | URL | しろ #cim2vaZ6[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://haisentn.blog41.fc2.com/tb.php/546-db21ab35
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック