猪ノ鼻トンネル07
猪ノ鼻隧道琴平方坑口附近
(国道23号線と猪ノ鼻トンネル)

土讃線・猪ノ鼻トンネル(讃岐財田駅~坪尻駅間)の琴平側坑口と国道23号線(現在の国道32号線)が写った絵葉書を入手していたので、今年の夏の帰省時に現状を確認してきました。土讃線が猪ノ鼻峠(徳島・香川県境)に猪ノ鼻トンネル(L=3845m)を通したのは昭和4(1929)年。当時は中央本線の笹子トンネル(明治36年開通、L=4656m)に次いで全国第2位の長さを誇る国内有数の長大トンネルでした。


猪ノ鼻トンネル02
【A地点】 登尾架道橋

国道32号線の猪ノ鼻峠は昭和37(1962)年から3ヶ年をかけての大改築を実施、峠直下の猪之鼻隧道(L=827m)をはじめ多くの隧道や橋梁が建設され、これによって峠道の大半が旧道化しました。ちなみに現在の猪ノ鼻峠では猪之鼻隧道に代わる新猪ノ鼻トンネル(L=4187m)が建設中です。


猪ノ鼻トンネル03
【B地点】 土讃線と並行する旧国道32号線

旧国道が登尾架道橋を潜った所が絵葉書に写っている道路(国道)です。夏草が全盛という時期のせいもあるのでしょうが、廃止から50年が経過した現状では荒れた林道のようになっていて、明治以来の国道としての威厳のようなものは全く感じられません。


猪ノ鼻トンネル04
【C地点】 第1ヘアピンカーブ

絵葉書ではヘアピンカーブの先端に建っている旅籠のような家屋は建材等の残骸も一切残さず跡形も無くなっていました。猪ノ鼻トンネル琴平口の最寄に位置するこのヘアピンカーブまではJR関係の車が出入りしているらしく最低限の整備はされていましたが、ここから先は轍も途切れて廃道状態になります。


猪ノ鼻トンネル05
【D地点】から猪ノ鼻トンネル琴平側坑口を見る



猪ノ鼻トンネル06
猪ノ鼻トンネル 琴平側坑口

【猪ノ鼻トンネル】
昭和4年開業
延長3845m


猪ノ鼻トンネル08
【E地点】 第2ヘアピンカーブ

夏草にに覆われて殆ど視界が効かなくなっていますが、草木の隙間から僅かに見える風景から上記絵葉書の撮影場所は旧国道の第2ヘアピンカーブ【E地点】付近に間違いないようです。定点撮影を実施する為には大規模な刈払いが必要になるでしょう。これにてミッションは完了した訳ですが、現道に復帰するには戻るよりも進んだ方が早そうなので、このまま旧道を前進する事にしました。


猪ノ鼻トンネル01
【E地点】から撮影されたと見られる「猪ノ鼻トンネルと旧国道」





猪ノ鼻トンネル09
【F地点】 廃道区間の小規模な橋(橋名不明)
銘板、親柱はおろか欄干すらない非常に簡素な構造



猪ノ鼻トンネル10
【G地点】 落橋現場

現道の第一竜王橋が見えてきて新旧の合流地点も近いと思われた所で旧道の路面は突如として消失してしまいます。第一竜王橋の真下に架かっていた旧道の橋が落橋により失われていたのでした。


猪ノ鼻トンネル11
親柱のような橋の遺構が一基だけ残っている



猪ノ鼻トンネル12
(讃岐財田村) 龍王橋

ここに架かっていた橋は上記絵葉書の「龍王橋」ではなかったかと思います。次回は落橋現場の川に下りてみて絵葉書と現状を比較してみる所存。


猪ノ鼻トンネル13
猪ノ鼻トンネル周辺地図



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コメント
この記事へのコメント
今年は早くから大雪に見舞われましたね。

雪の重みによって、この付近の各地の道路遺構もダメージを受けているかも知れません。

ちなみに32号沿いの某GSは、スタッドレスタイヤの売り上げが北海道、東北、北陸を抑えてぶっちぎりの1位に躍り出たようです。

池田の人なら常備品かと思いきや意外にも…。
2014/12/23(火) 23:08 | URL | F氏 #-[ 編集]
こんばんは。池田辺りは年に数回は雪が積もるけど、2~3日我慢すればノーマルタイヤでも十分ですから油断もあったんでしょうね。
2014/12/24(水) 22:59 | URL | しろ #cim2vaZ6[ 編集]
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