妖怪ウォッチ第47話01
妖怪ウォッチ第47話のオープニング

朝食時に次女が日課としている「妖怪ウォッチ」の録画ディスクを見ていると、「妖怪軍師ウィスベェ」のタイトルに続いて戦国武将・石田三成の旗印である「大一大万大吉」の文字が飛び込んできて吹いてしまいました。パロディで有名な同アニメですが、どうやら今回は大河ドラマ路線のようです。思わず3歳児の次女と共に見入ってしまいました。


妖怪ウォッチ第47話02
石田三成とウィスベェ(ウィスパー)、アカマル(ジバニャン)

次女と共にオープニングを注視していると出演にはやはり石田三成の名が…。


妖怪ウォッチ第47話03

妖怪ウォッチ第47話のサブタイは「妖怪軍師ウィスベェ」。軍師官兵衛のパロディであるのは明らかで、実際にネット上では官兵衛のパクりと言う声が多く見られましたが、実際には官兵衛ネタは「軍師」、「ベェ」のフレーズの他には全く無く、OPの音楽などは大河ドラマ「秀吉」に近いのではないかと。




妖怪ウォッチ第47話04
イケメンの三成に初見参する圭之助、ウィスベェ、アカマル

関ヶ原の戦いの際に三成がウィスベェに対して「よくも10年間も儂を騙してくれたな」と言っているので、三成とウィスパーの出会いは天正18(1590)年の事のようです。この年は豊臣秀吉が小田原の後北条氏を下して天下統一を成し遂げており(小田原攻め)、三成は別働隊として武蔵忍城(埼玉県行田市)を水攻めにしていますが、これは諸事情によって大失敗に終わり、三成の武将としての名誉を大きく失墜する結果となります。


妖怪ウォッチ第47話05
忍城の模擬御三階櫓

三成率いる豊臣軍は2万の大軍で忍城を水攻めにしたが、城主・成田氏はよく防戦し遂に忍城は落城しなかった(小田原城開城後に後北条氏の説得により忍城も開城した)。


妖怪ウォッチ第47話06
文禄、慶長記の三成とウィスベェ

劇中の三成は決断力がない「決めずの殿様」と呼ばれていて、その悪評をウィスパー=妖怪シッタカブリの知ったか能力で克服していくという描かれ方をしています。実際には、この10年間の三成は太閤検地、朝鮮出兵、秀次事件等で秀吉を助け行政官僚として頭角を現す一方、武断派の福島、加藤らとの対立を抜き差しならない所まで深めていきます。一方、「三成に過ぎたる物」と言われた島左近らの名将を高禄で召し抱え、大谷吉継、小西行長、宇喜多秀家、直江兼続、佐竹義宣らの名将と友誼を結んだのもこの時期の事です。


妖怪ウォッチ第47話07
関ヶ原の戦い布陣図(妖怪ウォッチ第47話より)
赤:西軍(8万2千)青:東軍(7万4千)

そして物語は天下分け目の関ヶ原へ。ここでも両軍の布陣図が極めて忠実に描かれている拘りぶりが発揮されています。
午前8時の開戦以来、石田、小西、宇喜多、大谷ら地の利を抑えた西軍が東軍を圧倒。ここに後詰の毛利、小早川が東軍の側面を突けば西軍の勝利を間違いないと思われました。


妖怪ウォッチ第47話08
小早川らの裏切り

三成率いる西軍が勝利を決するかに見えた正午頃、8千とも1万5千とも言われる大軍勢を率いる小早川秀秋が裏切って大谷隊に襲い掛かり、連鎖的に脇坂以下5千の軍勢も東軍に寝返ったのでした。この一連の裏切りによって戦局は一変、西軍は窮地へ追い込まれる事になりました。そして、いよいよ今日の「その時」がやってまいります。


妖怪ウォッチ第47話09

勝ちに乗る東軍に潜入して知ったか能力で壊乱を誘おうと進言するウィスベェに対し、『儂のなすべき事は勝つ事ではなく、この意志を歴史に刻み、後の者へと残すことなのだ』 と覚悟を決める三成。昨今の過剰な三成美化の風潮には疑問を感じる筆者ですが、このシーンは良かった。


妖怪ウォッチ第47話10
三成所用の乱髪天衝脇立兜(をモデルにした兜)

劇中では三成が東軍に突撃して戦死したような描かれ方をしているけど、史実の三成は再起を計るべく関ヶ原から離脱しています。結局は捕らえられて処刑されるのですが、敗戦から処刑までの間には三成の名を高らしめる多くのエピソードが残されていて、その内の一つに干し柿の逸話があります。


妖怪ウォッチ第47話13
干し柿

処刑のため京の六条河原へ連行される道中、三成は咽の渇きを訴え護送の役人に白湯を所望。役人は面倒に思ったのか手持ちの干し柿を差し出しますが、三成は「柿は胆の毒である」 と断ります。「これから首を刎ねられる者が養生して何になる」 との嘲笑に対し、三成は毅然と「志を遂げようとする者は、最期の瞬間まで自分の命を大切にし毒を厭うのだ」 と返し六条河原の露と消えたのでした。


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