川原湯温泉駅23
川原湯温泉駅周辺地図

吾妻線の岩島~川原湯温泉~長野原草津口間は八ッ場ダム(平成32年完成予定)が完成すると川原湯温泉駅を含む一部区間が水没する事から水没範囲を迂回する付替新線(L=10.4km)の建設が数年前から進められていました。この付替新線が完成の運びとなった為、旧線での営業は平成26年9月24日をもって終了し10月1日からは新線での営業が始まります(9/25~30はバス代行輸送)。いずれはダム湖深くに沈んでしまう運命の川原湯温泉駅を記録に残しておこうと思い廃止が2日前に迫った9月22日に訪問してきました。





川原湯温泉駅01
川原湯温泉駅と建設中の湖面1号橋
(平成24年10月27日撮影)



川原湯温泉駅02
川原湯温泉駅と完成した湖面1号橋
(平成26年9月22日撮影)

約2年ぶりに訪れた川原湯温泉駅は駅直上に架かる湖面1号橋(八ッ場大橋、L=494m)が完成している他は目立った変化はなし。この橋は川原湯温泉駅付近の旧線を俯瞰するには絶好のビューポイントになりそうでしたが、まだ開通しておらず橋上には作業員の姿もあったので橋からの撮影は断念しました(川原湯温泉駅の移転に合わせて10月1日に開通するそうです)。橋脚には満水時の水位(標高583m)が示されており(青点線)、標高520.88mの当駅は相当深い湖底に沈む事が実感できます。なお、八ッ場ダムの最低水位は標高536.3mに設定されている為、仮に貯水率が0%になったとしても川原湯温泉駅の駅跡が姿を見せる事はありません。




川原湯温泉駅03
川原湯温泉駅舎

川原湯温泉駅舎は吾妻線では唯一残った木造駅舎。いずれは水没する駅として改築されなかった事が原因でしょうか。
※廃止後に再訪してきました。


川原湯温泉駅04
駅舎内

水没を間近に控えた近年では1日の乗客数が僅か20人台と低迷していますが、それでも特急停車駅の地位を保っていて駅員も配置されています。


川原湯温泉駅05
駅名変更の案内看板

駅舎とトイレの間のスペースには「川原湯温泉に駅名が変わりました。」という看板が立て掛けられていました。当駅が「川原湯駅」から「川原湯温泉駅」に改称したのは23年も前の平成3(1991)年12月の事です。


川原湯温泉駅06
跨線橋から長野原草津口方面を見る



川原湯温泉駅07
跨線橋から岩島方面を見る



川原湯温泉駅08
川原湯温泉駅での普通列車同士の交換風景



川原湯温泉駅09
川原湯温泉駅の駅名標





川原湯温泉駅10
建設中の(新)川原湯温泉駅
(平成24年10月27日撮影)



川原湯温泉駅11
開業を待つばかりとなった(新)川原湯温泉駅
(平成26年9月22日撮影)

川原湯温泉駅の移転先は吾妻川右岸の標高590m地点。駅前には斜面を造成して新たな川原湯温泉街が整備される予定になっています。ダム完成後には湖畔の温泉として脚光を浴びるかもしれません。




川原湯温泉駅12
長野原草津口駅に停車中の185系「草津」(回送列車)
(平成24年10月27日撮影)



川原湯温泉駅13
長野原草津口駅に停車中の651系「草津」
(平成26年9月22日撮影)

折角だから水没区間を記念乗車しておこうと思って長野原草津口駅に行ってみると2年前には見掛けなかった651系が登場。ググってみると今年のダイヤ改正で185系から置き換えられたとの事です。この11時00分発の草津2号を見送った後に11時29分発の普通列車で岩下駅まで乗車する事にしました。




川原湯温泉駅14
長野原草津口駅から川原湯方面を見る
(平成24年10月27日撮影)



川原湯温泉駅15
長野原草津口駅から川原湯方面を見る
(平成26年9月22日撮影)

長野原草津口駅のすぐ東側が新旧線の分岐点。9月25日~30日までの運休期間中に新線への切替工事が行われます。新線は第3吾妻川橋梁(L=203m)で対岸に渡って2つの長大トンネル(横壁トンネル:L=1,737m、川原湯トンネル:L=1,870m)を抜けると(新)川原湯温泉駅です。




川原湯温泉駅16
川原湯温泉駅に停車中の「吾妻温泉紀行やまどり」

川原湯温泉駅では「吾妻温泉紀行やまどり」と行き違い。この列車を目当てにしたのか川原湯温泉駅には結構な数の鉄ヲタが大集結していました。この分だと9月24日は大罵声大会になりそうな予感が…。


川原湯温泉駅17
樽沢トンネル

今回の付替えで日本一短いトンネル「樽沢トンネル(L=7.2m)」も廃止になります。不幸中の幸いとでも言うべきか、このトンネルは八ッ場ダムより下流に位置しているため水没しません。廃止後は吾妻渓谷の観光資源の一つとして昨今の廃線ブームに乗っかり遊歩道に整備されるのではないかと予想してます。


川原湯温泉駅18
岩島側の新旧分岐点
(車内から撮影)

岩島側の新旧分岐点は松谷下組踏切(渋川起点31km570m、平成24年10月1日廃止)の跡地付近。岩島~(新)川原湯温泉間の付替新線約5.5km、大半の区間を第2吾妻川橋梁(L=431m)と八ッ場トンネル(L=4,582m)の2つの構造物が占めています。


川原湯温泉駅19
新線と旧線
新線に架かっている橋は第2吾妻川橋梁





川原湯温泉駅20
廃止から約4週間後の松谷下組踏切跡
(平成24年10月27日撮影)



川原湯温泉駅21
廃止から約2年後の松谷下組踏切跡
(平成26年9月22日撮影)

2年前に訪ねた時に閉鎖されていた松谷下組踏切は新線建設に伴う一時的な休止かと思ってましたが、新線には移設されておらず恒久的に廃止されていたようです。これでは地元の住民は不便ではないのかな?

地図




川原湯温泉駅22
岩島駅に到着した普通列車

次回は旧線の様子を列車の写真を中心にして紹介します。


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