四万十川橋01
四万十川橋
(開通記念絵葉書より)

今回は四万十市(旧中村市)の四万十川に架かる四万十川橋の開通記念絵葉書と現状を比較します。
四万十川橋は国道56号線の前身の一つである大正県道中村宿毛線(現在の県道46号中村宿毛線とは無関係)の橋梁として大正15(1926)年に四万十川に架設されました。延長は約430mあり当時としては大規模な鉄橋でした。昭和21(1946)年の南海地震では橋脚3基が倒壊し、8連トラスの内6連が落橋するという大きな被害を蒙り中村宿毛間の自動車交通はしばらく途絶してしまいましたが、2年後の昭和23(1948)年には大破して再利用が不可能だったトラス2連を新調して復旧を果たしました。その後は昭和40年代後半に中村バイパス・渡川大橋が開通した事によって旧道化し、現在は県道346号線(中村下ノ加江線)の一部に指定されています。

地図


四万十川橋07
右岸側から見た現在の四万十川橋
(平成17年7月21日撮影)

上記の開通記念絵葉書と現在の四万十川橋を比較してみると背後の山並みの見え具合から、明らかに右岸(具同)側から撮影されたように見えます。しかし現在の四万十川橋は右岸側の約70mがRC桁橋でトラスは岸に接していないので不思議に思って調べてみると、右岸側のRC桁橋は昭和11(1936)年に河川改修により増設した事が判明。上記絵葉書は右岸側から撮影した物に間違いなさそうです。

【四万十川橋】
大正15年竣工、延長507m、幅員5.5m
下路ワーレントラス橋+RC桁橋


四万十川橋08
昭和50年撮影の空中写真を元に作製



四万十川橋02
左岸側から見た現在の四万十川橋

旧道となって久しい現在でも四万十川橋は宿毛方面からの市街中心部、市役所へのアクセス道路になっているため交通量は多い。


四万十川橋03
四万十川橋の親柱



四万十川橋04
『土佐・中村町』 四万十川鉄橋
(戦前絵葉書より)

縣下第一の大河四万十川に架し中村町の西関門である。全長凡そ五〇〇メートル、橋上の眺望頗る美しい。

※中村市の市制施行は昭和29(1954)年3月31日。


四万十川橋05
左岸側から見た四万十川橋
(開通記念絵葉書より)



四万十川橋06
四万十川橋
【近代土木遺産Bランク】



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