三坂道路1
チェーン規制中の三坂峠(2005年2月2日撮影)

地域高規格道路・三坂道路は国道33号線最大の難所、三坂峠に建設中の7.6kmのバイパス道路です。上浮穴郡久万高原町東明神を起点に、延長3km超の「三坂第1トンネル」で三坂峠を越え、続いて現道とは山を挟んだ裏側であるつづら川地区を8つの高架橋で横断、最後に「三坂第2トンネル」を抜けて松山市久谷町で現道に合流します。この道路が開通すれば現道の連続する屈曲、急勾配(4.2~7.3%)、冬季の凍結によるチェーン規制がほぼ解消され、松山と久万が非常に近くなる画期的な事業です。
9年前の2000年秋頃に着工、2006年に第1トンネルが、2007年に第2トンネルが貫通し、現在は主に中間部分のつづら川の高架橋が建設中で、2010年度に全線が開通する予定になっています。三坂道路の概要については松山河川国道事務所のページもどうぞ。


三坂道路地図

前にも書きましたが私は父の実家が久万にあるので、幼少の頃から三坂峠は何度も越えてきました。その中で三坂トンネルの建設は80年代中頃に一度大きな盛り上がりが起こり、ローカルニュースにも何度か取り上げられ、また当時は祖父の車も含め多くの久万町民の車に「三坂トンネルをぬこう」と書いたステッカーが貼ってあったのを記憶しています。その後、90年代に入ると何故か三坂トンネル建設の動きは鎮静化し、99年になって突如として着工したというのが私の印象です。ちなみに80年代に予定されていた三坂トンネルは現ルートとは若干異なり、こんな感じのルートだったと聞いています。


三坂道路2
A地点 松山側新旧分岐地点(2005年2月2日撮影)

松山側の三坂道路はちょうど標高400mの松山市久谷町大久保から分岐します。この写真は一番上の写真(三坂峠)と同じ日に撮った物ですが、ここまで下りて来ると積雪は殆どありません。


三坂道路3
B地点 三坂道路(2005年2月2日撮影)

三坂道路は自動車専用道路なので起点終点以外に交差点はなく、横切る道路は全て高架かアンダーパスになっています。設計速度は時速80kmで設計されていますが、制限速度は60~70km/hぐらいになるものと思われます。


三坂道路4
C地点 大平第2橋(2005年2月2日撮影)



三坂道路5
D地点 三坂第2トンネル建設予定地(2005年2月2日撮影)

この日の時点では三坂第2トンネルはまだ着工していませんでしたが、2005年着工と聞いているので数ヵ月後には掘削が始まったはずです。


三坂道路6
D地点 大平第1橋と三坂第2トンネル(2009年3月21日撮影)

三坂第2トンネルは2007年4月25日に貫通しましたが、坑口に接続する大平第1橋(下路アーチ橋、L=80m)は2009年3月現在、橋台以外未着工です。


三坂道路24
大平第1橋(2010年9月24日撮影)

(追記)大平第1橋は2010年9月24日に再訪したところ完成していました。


三坂道路7
三坂第2トンネル松山側坑口(2009年3月21日撮影)



三坂道路8
D地点から松山方面を見る(2005年2月2日撮影)



三坂道路9
上の写真と同位置から松山方面を見る(2009年3月21日撮影)

現道からここまでの路盤はほぼ完成しており、久谷工区で未完成なのは大平第1橋だけとなっています。





三坂道路10
E地点から松山方面を見る(2009年3月21日撮影)

三坂第2トンネルを抜けたつづら川地区には三坂第1トンネルまで約2kmの明かり区間がありますが、平地が乏しいため大部分が高架橋で占められており、現在は橋脚や擁壁の建設工事が進められています。この工区へはつづら川トンネルが現道からの工事用道路として利用されています。写真に写っている跨道橋は三坂道路によって削り取られる市道(砥部町川登への道)の付替道で、2年前には既に完成していましたが看板によると今年の夏頃から供用が始まるそうです。従来つづら川はほとんど他所から人の訪れる事の無い場所でしたが、三坂道路が開通すれば多くの人の目に触れる事になるでしょう(降りる事は出来ませんが)。


三坂道路11
E地点から久万方面を見る(2009年3月21日撮影)

市道のこのヘアピンカーブは三坂道路の進路上に位置している為もうじき削り取られる運命です。ところで以前この市道を砥部町川登に通り抜けた事がありますが、2m幅の道が延々と続くとんでもない悪路ですよ。一度も対向車に出会った事はないですが、離合となると相当困るでしょうな。


三坂道路13
E地点からつづら川第4~第1橋と三坂第1トンネルを見る
高架橋はまだ殆ど工事が進んでいない(2007年4月8日撮影)



三坂道路24
E地点からつづら川第4~第1橋と三坂第1トンネルを見る
(2009年3月21日撮影)



三坂道路25
【追加】上の写真と同位置から撮影(2011年6月11日撮影)
つづら川第4~第1橋はほぼ完成していた



三坂道路26
【追加】つづら川第3橋(2011年6月11日撮影)



三坂道路14
F地点 つづら川第7橋下部工事(奥が久万側)
(2009年3月21日撮影)

つづら川第7橋は全長254mの6径間連続鋼板桁橋です。この橋脚は一番西側に位置する5番目の橋脚だと思われます。


三坂道路15
F地点 つづら川第8橋下部工事(奥が松山側)
(2009年3月21日撮影)

この数百m進めば三坂第2トンネルの久万側坑口があるはずですが、工事用道路なので深入りは避けてここで引き返しました。





三坂道路16
G地点 久万側新旧分岐地点(2007年4月8日撮影)

久万側の三坂道路は東明神の登坂車線から分岐します。この分岐点が全区間片勾配で建設されている三坂道路の最高所となり標高は610mあります。(2005年2月2日の様子
余談になりますが、この登坂車線(明神レストパーク)ではかなりの頻度でネズミ捕りが行われているので、地元の人はせいぜい60km/hまでしかスピードを出しません。折角の登坂車線で取り締まるのは反則っぽい気もしますが…(笑)


三坂道路17
久万川橋と三坂第1トンネル(2007年4月8日撮影)

久万川橋は三坂道路の中で一番最初に着工しているので、8年近く前の平成13(2001)年12月に完成しています。三坂第1トンネル貫通以後は、この短い明かり区間では目立った動きはありません。まあ、残りの仕事は舗装と標識の設置ぐらいでしょうから当然ですけど。


三坂道路18
建設中の久万川橋(2000年12月7日撮影)

これは秋頃に三坂道路の着工を報道で知って撮りに行った写真。この時、私はまだ20才だった事を思うと事業規模の大きさを感じずにはいられません。私にとって三坂道路は「父親に会いに行く道」という意味の道でしたが、この9年の間に父は死に、私の為には間に合いませんでした。残念だけど仕方ありません。


三坂道路19
掘削中の三坂第1トンネル(2004年4月11日撮影)



三坂道路20
三坂第1トンネル 久万側坑口(2007年4月8日)

第1トンネルは2006年6月に貫通していますが、銘板に記された竣工年は2007年3月になっています。これは巻立てや坑門の完成時を示しているんでしょう。


三坂道路21
三坂第1トンネル内部(2007年4月8日)

驚いた事に第1トンネルは3kmもの長さがあるというのに一直線で、松山側の出口が小さく見えていました。出口の光を目指して通り抜けたい気持ちも起こりましたが、冷静に考えてみると往復6km以上の行程になるので断念しました。この後、トンネル内は2008年8月~2009年3月にかけてコンクリート舗装されています。


三坂道路22
三坂第1トンネル内から久万方面を見る(2007年4月8日)



三坂道路23
久万側新旧分岐点の完成予想図

三坂道路は来年度中に全線が開通する予定です。開通直前にもう一度定点撮影をしてみようと思っています。


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