檜原村福祉モノレール04
福祉モノレール路線図
(路線名及び駅名は便宜上付けた仮称)

東京都の中では唯一の村(島嶼部は除く)である西多摩郡檜原村に「福祉モノレール」なる公共交通機関がある事をTV番組で見掛けました。檜原村には割と遊びに出掛けているけど、モノレールなど見た事がなかったのでググってみると件の福祉モノレールは私が立ち入った事がなかった都道205号線(水根本宿線)の終点付近である藤倉地区に集中している事が判明(5路線中4路線が藤倉に、残り1路線が数馬にある)。交通趣味者としては「福祉モノレール」とは一体どんな物なのか興味が湧いたので見に行って来ました。


檜原村福祉モノレール01
藤倉バス停付近

取り敢えず藤倉に行けばすぐ見つかるだろうと思っていた福祉モノレールですが、道路沿いに案内板などは無く探すのに大変苦労しました。西東京バスからの乗客が福祉モノレールに乗り継いでいる光景などを勝手に想像していたけど実態は全く違っていたようです。


檜原村福祉モノレール02
藤倉バス停に入ってきた西東京バス



檜原村福祉モノレール03
モノレール路線が記載されている案内板

藤倉バス停から白岩沢沿いの村道を徒歩で丹念に探してみたものの、モノレールについて何の手掛かりも見付けられないまま2時間近くが経過。このまま発見できずに終了となりそうな危機を救ってくれたのが藤倉バス停の交差点に立っていた案内板です。大雑把な地図ながらもモノレール路線が書き込まれていたので助かりました。まずはこの地図の「旧小学校」から伸びている路線(①猿江線、②藤原線)に行ってみましょう。


檜原村福祉モノレール05
藤倉小学校跡

藤倉から旧小学校への道は滑り止め舗装が施された急坂道、この車道の終点が旧小学校こと藤倉小学校跡です。藤倉小学校は明治7(1874)年に開校した歴史ある学校ですが過疎化によって昭和61(1986)年に112年の歴史に幕を下ろしました。


檜原村福祉モノレール06
藤原線(左)と猿江線(右)が発着する旧藤倉小前駅

案内板に描かれていた通り旧藤倉小学校の傍にはモノレールの発着場らしき物がありました。福祉モノレールとは愛媛ではミカン山でよく見掛けるエンジン式の簡易モノレールの事だったのでした(立川のモノレールとは大違いだ)。
駅前までは檜原村デマンドバスが乗り入れているので、福祉モノレールもこのデマンドバスと一体で運行されているのかと思いきや、機関車(?)はブルーシートを被せられている上に座席には落ち葉が積もっていて、少なくともここ数日は動かした形跡が見られませんでした。思うに福祉モノレールが導入された平成15年から11年が経過した現在では沿線集落の過疎化は一層進行していてモノレールを使用する機会も減少傾向にあるのではないでしょうか。


檜原村福祉モノレール07
猿江線(左)と藤原線(右)

向かって左側が延長2km以上あるという福祉モノレールでは最長路線の猿江線。どの路線での出来事かは不明ですが平成23年には運転中のモノレールから6m下の崖に転落した76歳の老婆が死亡するという事故が発生しています。この記事によると福祉モノレールは基本的に利用する住民が自分たちで運転しているらしいです。過去には観光客を対象にした乗車体験イベントも実施されました。




檜原村福祉モノレール21
ミカン山モノレール
俵津玉津トンネル旧道にて)

この手の簡易モノレールはミカンの生産が盛んな愛媛県の南予地方に行けば幾らでも見る事ができますよ。ミカン産業の全盛期には県外からも多数の農協関係者がモノレールの視察に訪れていたそうです。


檜原村福祉モノレール22
ミカン山モノレールの線路





檜原村福祉モノレール08
総角沢駅

さて、次の福祉モノレールは惣角沢沿いの③沢又線・総角沢駅。この駅もデマンドバスのバス停と接続しています。この路線の終点は国の重要文化財である小林家住宅(平成26年度まで解体修理中)付近にあります。


檜原村福祉モノレール10
沢又線の線路



檜原村福祉モノレール11
仮設・惣角沢橋梁

総角沢駅のすぐ上流には小林家住宅の修理に使用する作業用モノレールが敷設されていました。惣角沢に架かる鉄パイプ製の架設橋梁は正に圧巻の一言。


檜原村福祉モノレール12
作業用モノレールの貨車



檜原村福祉モノレール09
解体修理前(平成22年10月)の小林家住宅
【写真:massyu / ピクスタ





檜原村福祉モノレール13
④日向平線・藤倉駅

日向平線の藤倉駅は藤倉バス停のすぐ傍にありました。案内板に描かれた距離は短いですが起点からいきなり急勾配の路線です。駅に車両が停まってないのは住民が乗って行ったからでしょうか。ところで、この路線に限らず住民が使用した車両は誰が駅まで戻しているんだろう。終点に停めっぱなしだと次の乗客が使えないし、まさか無人運転で戻してるとか?。


檜原村福祉モノレール14
日向平線の線路





檜原村福祉モノレール15
⑤作業用モノレール

最後に藤倉バス停近くの法面工事現場でも作業用モノレールが使用されているのを発見。以上で藤倉地区のモノレールは終了です。帰りに藤倉地区の入口で見掛けた蕎麦屋「深山」で昼食を食べて帰りました。


檜原村福祉モノレール16
工事現場を駆け上る作業用モノレールの線路



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コメント
この記事へのコメント
以前、吾北村にも似たようなものが設置されていました。自分が行った時には残念ながら舗装も黒々した新しい車道が建設された直後で、撤去されたレールが一カ所に集められていましたが、時刻表も作られ地味に気合が入っていたようです。
2014/10/12(日) 21:05 | URL | 九朗 #lcZPo9ns[ 編集]
時刻表まであったとなると立派な鉄道ですね。私も見てみたかった。ちなみに吾北のどの辺ですか?
2014/10/14(火) 11:30 | URL | しろ #cim2vaZ6[ 編集]
葛ってところだったと思います。枝川川沿いの何処かの斜面。私もあると知っていたわけではなく、特にそういう趣味があるわけではない知り合いと近くを通りかかった際、しれっと教わっただけだったので。車道の一部はまだ未舗装だったので、ほんとタッチの差だだったと歯ぎしりしたものです。
2014/10/14(火) 18:57 | URL | 九朗 #lcZPo9ns[ 編集]
ありがとうございます。
四国で新規にこの手の簡易モノレールを見掛けたら是非写真におさめといて下さい。
2014/10/17(金) 21:42 | URL | しろ #cim2vaZ6[ 編集]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2015/03/22(日) 11:35 | | #[ 編集]
コメントありがとうございます。
ご指摘の点については確認の上で対応します。
2015/03/22(日) 22:56 | URL | しろ #cim2vaZ6[ 編集]
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