下坂場峠地図
下坂場峠、真弓峠周辺

内子町~久万高原町間には現在は国道380号線が通り、この道が久万から南予地方への幹線の役割を果たしていますが昭和11(1936)年に境界の真弓隧道が開通する以前は、総津落合から下坂場峠、鴇田(ひわた)峠を経由して久万町本町に至る旧へんろ道が主要な交通路でした【昭和8年発行地形図】。この経路は今でも南予と久万の最短路であり、下坂場峠を含む一部は愛媛県道42号線(久万中山線)として準幹線となっています。
亡き父はこの道沿いの旧父二峰村二名の出身なので、私も幼い頃からよく通っている峠道です。


下坂場峠01
【A地点】 旧総津落合交差点

旧国道379号線から旧県道42号線の落合橋が分岐する(旧)総津落合交差点。この区間の旧国道379号線は平成4(1992)年頃に旧道となった後も通行可能ですが、県道42号線の方は落合橋を渡った先で新道に遮られ通り抜け出来なくなっています(自転車・歩行者は通行可)。
この旧交差点の青看には3方向への距離が記されており「松山32㎞、久万25㎞、小田11㎞」となっていました。


下坂場峠02
落合橋
昭和7(1932)年10月架設、重量制限12t



下坂場峠03
落合橋東詰に残る朽ちかけた「小田町」の白看
「小田町」は平成17年に「内子町」と合併した事により消滅している



下坂場峠04
総津落合交差点

国道379号線の落合バイパスは650m程度の短いバイパスですが2期に分けて開通しています。北側から総津落合交差点までの北半分が平成2(1990)年頃に暫定開通し、平成5年頃に落合トンネル(平成4年竣工、L=103m)を含む南半分が開通して全通となりました。


下坂場峠05
【B地点】 三嶋神社前

県道42号線の小田~久万間は平成25年現在で60%程度が改良されています。三嶋神社前には峠の小田側で唯一の商店(JA)がありましたが今でも営業しているんでしょうか?(建物は現存している)。





下坂場峠06
【C地点】 下坂場峠
(平成21年4月5日撮影)

総津落合交差点から広くなったり狭くなったりの峠道を約8㎞上ると小田~久万町境(平成の大合併により内子~久万高原)の下坂場峠(標高570m)に到着です。平成22年に峠自体も拡幅され現在は2車線幅になり、これによって峠以東の県道42号線は全線2車線の快走路になりました。


下坂場峠07
【C地点】 拡幅後の下坂場峠
(平成23年10月10日撮影)






下坂場峠08
下坂場峠(奥が小田側)
(平成21年4月5日撮影)



下坂場峠09
下坂場峠(奥が小田側)
(平成23年10月10日撮影)






下坂場峠10
下坂場峠

以前は峠にも「小田町」と「久万町」の白看が立っていましたが、15年ぐらい前に現行の標識に更新されました。





下坂場峠11
【D地点】 県道220号線分岐

下坂場峠は小田から久万に向けての片峠なので久万側は1㎞も下らない内に宮成の集落に下りてきます。宮成からは久万高原町二名からサレガ峠(標高890m)を越えて旧広田村(現・砥部町)へ抜ける県道220号線(上尾峠久万線)が分岐しています。


下坂場峠24
【D地点】 開通前の県道220号線分岐
(平成16年11月21日撮影)





下坂場峠12
【D地点】から建設中の県道220号線バイパスを見る
(平成16年11月21日撮影)



下坂場峠13
【D地点】 開通後の県道220号線バイパス
(平成21年4月5日撮影)






下坂場峠15
【E地点】 新・旧葛城橋の分岐
(平成23年10月10日撮影)

宮成の県道220号バイパスは昭和63(1988)年に開通していた新葛城橋に真っ直ぐ接続します。今では一直線になった二つのバイパス(宮成と葛城橋)は、両区間合わせても600mに過ぎませんが全通までに20年近い月日を要しました。


下坂場峠14
【E地点】 丁字路だった頃の新・旧葛城橋の分岐
(平成16年11月21日撮影)



下坂場峠16
【F地点】 葛城橋

サレガ峠の開通により県道220号線が車道として全通したのは僅か10年ほど前の事ですが、道自体は藩政時代から松山城下への道として盛んに使われていました。その為か道中の葛城橋は永久橋としては最古級の大正12(1923)年12月の竣工です。こんな山間の僻地に当時は珍しかったRC桁橋が存在したなんて驚きでしょう?


下坂場峠17
葛城橋の橋銘板

そんな貴重な葛城橋ではあるものの、残念ながら新葛城橋の開通後に橋桁を取り換える大改修を受けており、橋上に残っている旧橋の遺構は失われた親柱から取り外した橋銘板だけです。


下坂場峠18
【G地点】 旧父二峰村役場

話を県道42号線に戻して現在は永徳集会所になっている旧父二峰村役場の跡地。父二峰とは明治22(1890)年に父野川村、二名村、露峰村が合併した際にそれぞれの一字を取って名付けた典型的な合成地名です。道路元標は「大字二名字永久村役場前」という分かりやすい位置に設置されていたはずですが現存していませんでした。


下坂場峠19
旧父二峰村は昭和34年に久万町と合併し消滅した






下坂場峠20
【H地点】 旧県道42号線起点
(平成12年4月26日撮影)

県道42号線の起点は長らく露峰集落内の旧国道380号線を通っていましたが、平成13年に県道42号線にも露峰集落を迂回するバイパスが開通しています。


下坂場峠21
【H地点】 県道標識が撤去された旧県道42号線起点
(平成23年10月10日撮影)






下坂場峠22
【I地点】 「博士の水」入口

露峰から国道380号線を東へ向かうと、若宮バス停付近に「博士の水」なる看板が立っています。これは小さな若宮の集落から7名もの博士号取得者が誕生している事から、当地から湧き出る湧水がいつしかその名前で呼ばれるようになったとの事。
次回は国道380号線をもう少し東に進んで平尾橋と亀橋を紹介します。


下坂場峠23

八王子で生まれた次女にも我が家の祖先は遥かなる「愛媛県上浮穴郡父二峰村二名」から出た事を忘れないでいて欲しいと思います。


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コメント
この記事へのコメント
初めまして。
次回のお遍路でこの辺りを行く予定で、
色々と調べていたら此方の頁へ辿り着きました。
たくさん写真があり、
イメージがわきました。
ありがとうございました。
2016/04/25(月) 22:00 | URL | asakurakion #-[ 編集]
こんばんは、はじめまして。
久万の二名辺りは遍路道になっているので、帰省時に車を走らせているとお遍路さんを見掛けることが多々あります。地元贔屓じゃないけど、良い土地柄なのは間違いありません。良きお遍路を楽しんできてください。
2016/04/26(火) 19:26 | URL | しろ #cim2vaZ6[ 編集]
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