旧大川村役場01
旧大川村役場
(平成19年6月16日撮影)

今年は少雨の影響で全国的に渇水傾向にあるらしく、四国の早明浦ダム(昭和52年竣工)では渇水の象徴的な水没遺構である「旧大川村役場」が姿を現し始めたそうです。まあ、早明浦ダムは平成6(1994)年の大渇水以降たびたび渇水に見舞われており、この旧役場も2~3年に1度ぐらいの頻度で現れているので、それほど珍しい出来事という訳でもないと思います。

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 香川、徳島両県の主要な水源・早明浦(さめうら)ダム(高知県)は、少雨の影響で貯水率が32・7%(18日午後6時現在)まで低下、ダム湖から高知県大川村の旧庁舎の屋根が姿を現した。
 ダム上流の降水量は7月が129ミリと平年の3割で、8月も18日午前0時までに45ミリと平年の1割弱。雨がないと、今月末にも「貯水率0%」となる見込み。

読売新聞 8月19日(月)15時4分配信記事より

旧大川村役場02

旧大川村役場はRCコンクリート造りの3階建て。この日は2階部分まで水位が下がっていました。旧役場の正確な竣工年は把握していませんが、当時の大川村当局が村域の大部分を水没させられる早明浦ダム計画に対して強固な反対意思を示す為に敢えて水没区域内に建設した物です。


旧大川村役場03
現在の大川村の中心部

大川村は水没前には4,000人以上の人口がありましたが、ダム建設に伴う移転や過疎化により平成25年には389人にまで落ち込みました。


旧大川村役場04
三ツ石橋
(昭和47年5月竣工、L=178.5m)

ダム湖に架かる橋の一つ「三ツ石橋」は珍しい三弦トラス橋。

地図


旧大川村役場05
旧小金滝橋跡

吊橋の主塔が残る旧小金滝橋跡。

地図


旧大川村役場07
現在の小金滝橋
(昭和46年9月竣工、L=111.7m)


旧大川村役場08
早明浦ダム周辺

早明浦ダムの堤体のすぐ上流には旧県道17号線(本川大杉線)の「鳥越隧道」が沈んでいます。この隧道は堤体からあまりに近かった為、数年前に早明浦ダムの貯水率が0%になった時でさえ姿を見せる事はありませんでした。

鳥越隧道:昭和5年竣工、延長29.0m、幅員3.7m、高さ5.1m
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2013/10/20(日) 11:59 | | #[ 編集]
古い記事を掘り起こしてすみません。
0%の時も出なかったということは、ここの下から二番目の写真の切り通しっぽいのは旧道なんかでしょうか?
ttp://damnet.or.jp/cgi-bin/binranB/TPage.cgi?id=213
2016/08/10(水) 22:15 | URL | 九朗 #lcZPo9ns[ 編集]
写真を確認しました。
隧道が掘られていたのは、正にこの切通しがある半島の直下なので、切通しは隧道の直上に位置していると考えられます。
水没した鳥越隧道の開通(昭和5年)以前の峠(車道か徒歩道かは不明)なのではないでしょうか?
2016/08/11(木) 20:02 | URL | しろ #cim2vaZ6[ 編集]
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