芝山トンネル01
芝山トンネル(上り線)東側坑口

昨日深夜、関西本線の芝山トンネル(河内堅上~高井田、L=206m)内を歩いていた少年が列車に轢かれるという事故が発生したそうです。このトンネルには煉瓦造りの旧トンネルがあるので私も7年前に訪れていたのですが、心霊スポット(通称:旧柏原トンネル)になっているとは知りませんでした。
記事によると少年は上り線トンネルの東側から少し入った所で0:54に高井田駅を発車してきた普通列車に轢かれたとの事です。

21日午前0時55分ごろ、大阪府柏原市国分市場1のJR関西線・芝山トンネル(約200メートル)東側出口付近で、難波発王寺行き普通電車(6両)に男子高校生2人がはねられ、2年生(16)=大阪市=が死亡、1年生(16)=同=も右足骨折などの重傷を負った。2人を含む計13人は肝試しをしていたが、道に迷ったため、トンネルに入ったという。
毎日新聞 7月21日(日)12時57分配信記事より

地図


芝山トンネル02
旧芝山トンネル東側坑口

旧芝山トンネルは大阪鉄道によって明治23(1890)年に竣工した物で、大正12(1923)年に河内堅上~柏原間が複線化されると上り線のトンネルになり、築76年が経過した昭和41(1966)年に隣に新しい上り線のトンネルが掘られたため旧トンネルは廃止されました。廃止の理由は不明ですが現在でも旧トンネルには(素人目には)目立った損傷が見られない事から車両の大型化による断面不足が原因なのではないかと思います。


芝山トンネル03
旧芝山トンネル
【近代土木遺産Bランク】



芝山トンネル04
旧第5大和川橋梁の橋台

新旧芝山トンネルの付け替えに際してはトンネルのすぐ東側にある第5大和川橋梁も架け替える必要があったらしく旧橋の煉瓦橋台が残っていました。


芝山トンネル05

旧トンネル内は前述したように状態も良い上に路面がコンクリート舗装されているので廃トンネルっぽい趣きはあまり感じません。廃止後も保線等の通路として利用されているものと思われます。


芝山トンネル06
旧芝山トンネル西口

現在の西側坑口には強固なゲートが設置されているみたいですが、当時は東口と同型のフェンスが設置されていただけだったので容易に通り抜けできました。


芝山トンネル07
旧芝山トンネル西側坑口

西側坑門には東側には無かった特徴として帯石下部の煉瓦が斜めに組まれている事が挙げられます(↓拡大)。


芝山トンネル08



芝山トンネル09
新旧芝山トンネル西側坑口






芝山トンネル10
関西本線亀の瀬トンネル及補装工事現場
(昭和6年~7年頃)

芝山トンネルから東に約2.5㎞地点には関西本線が第3、第4大和川橋梁を渡って左岸の明神山トンネルに迂回している箇所がありますが、明治25(1892)年の開業時は大和川を渡る事なく右岸に掘られた亀の瀬トンネル(L=439m)を通っていました。大正13(1924)年には同トンネルを含む王子~河内堅上間も複線化され、この際に亀の瀬トンネルは王子側の一部掘り直しにより延長703mになっています。その後、昭和6(1931)年末頃から亀の瀬では大規模な地滑りが発生し、翌年には亀の瀬トンネルも圧壊してしまった為、大和川を二度渡る現在線が建設される運びとなりました。
平成20(2008)年には完全に失われたと思われていた亀の瀬トンネルの一部(トンネル内部)が地滑り対策工事中に発見されたと報道があり、発見された旧トンネルは「亀の瀬地すべり見学会」などで公開されているようです。


芝山トンネル11
亀の瀬トンネル西口跡地
(上の絵葉書と同位置)

西側坑口の他に東側には二代目(単線並列)と初代(単線)の3つの坑口が存在したはずですが、この日(H18.12/30)の探索では地上からはいずれの遺構も発見できませんでした。

地図


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