田子倉駅01
田子倉駅周辺

通勤時に携帯で何気にwikiの「廃駅」の頁を見ていると、廃駅一覧の列の中に新たに只見線の田子倉駅(福島県南会津郡只見町)が加わっているのを見付けました。
田子倉駅が置かれていた只見線は福島県の会津若松駅から新潟県魚沼市を結ぶ鉄道路線で全長は135.2㎞あります。大正15(1926)年に会津若松~会津坂下間21.6㎞が開業したのを皮切りに、昭和46(1971)年の県境の六十里越トンネル(L=6359m)を挟んだ只見~大白川間(20.8㎞)の開業によって全通しています。田子倉駅はこの最後の開通区間の途中駅でしたが平成13(2001)年に臨時駅に格下げとなり、平成25年3月16日のダイヤ改正によってついに廃止されてしまったとの事です。


田子倉駅02
国道252号線と田子倉駅

平成20年8月24日。国道252号を新潟県から会津に向けて走行していた私は降りしきる雨の中、せっかくだから(byコンバット越前)と秘境駅に名を連ねていた田子倉駅に立ち寄ったのでした。当駅は田子倉ダム(昭和35年竣工)によって生まれた田子倉湖畔の長大トンネル(六十里越トンネルと田子倉トンネル)に挟まれた短い明かり区間に位置し、周辺には一軒の民家も見当たりません。ここに駅が設置された最大の理由は保線上の都合なのではないでしょうか。


田子倉駅03

国道からは駅舎のようにも見えた建物は実際には駅と線路を覆うスノーシェッドの一部で、シェッド内の階段を下りた所にホームがあります。


田子倉駅04
田子倉駅ホーム(奥が大白川方面)

降り立ったホームは1面1線。ホーム上に建つ看板は手前(只見側)から「名所案内」、「田子倉駅発時刻表」、「駅名標」。駅名標は新しいデザインの物に更新されていました。


田子倉駅05
名所案内

田子倉駅の名所は山とダムだけ。しかもいずれも結構距離があり容易に歩いて行ける場所ではなく、朝倉岳、鬼が面山へ登ろうとするなら本格的な登山装備を要します。田子倉駅を利用していた数少ない乗客のほとんどが登山客だったらしいです。


田子倉駅06
運賃表と時刻表

私が訪れた平成20年当時で田子倉駅に停車する列車は上下7本だけ。これは既に廃止が決定された岩泉線に匹敵する閑散ダイヤで、只見線も平成23年の豪雨災害以降いまだに会津川口~只見間(27.6㎞)の不通が続いており、復旧の目途さえ立ってない事から「このまま廃線になるのでは?」と取り沙汰されています。


田子倉駅07
ホームの先端から大白川方面を見る

人里離れた山中の田子倉駅の周辺には携帯の電波は届きません。今どき携帯圏外のJR駅があるのはマズいという事なのかホームの先端部分のみドコモのFOMAが使用できるように処置されていました。
なお、当駅は会津若松駅起点95.0㎞に位置しているので95キロポストが設置されています。


田子倉駅08
ホームの先端から只見方面を見る

ホームから只見側を見るとスノーシェッドの構造から、かつては駅構内に側線があったようです。





田子倉駅09
昭和47年道路地図

これは只見線全通の翌年である昭和47年に発行されたワラヂヤの道路地図。この地図の段階では車道の六十里越は不通区間になっていますが、翌昭和48年に六十里越隧道が開通し新潟と会津を結ぶ国道252号線が全通しました。


田子倉駅10
六十里越隧道 新潟側坑口
(昭和47年竣工、延長788.5m)



田子倉駅11
六十里越隧道 会津若松側坑口

六十里越隧道の会津側はスノーシェッドと一体化した構造になっています。会津側の国道252号線はここに限らず、田子倉ダムまで大部分が長大なスノーシェッドに覆われており明かり区間の方が短いのではないかと感じるほどです。以下に田子倉駅~田子倉ダム間の隧道をいくつか紹介して今回の記事は終わりにします。


田子倉駅12
入間木隧道
昭和33年竣工、延長232.0m、幅5.0m



田子倉駅14
田子倉沢隧道
昭和33年竣工、延長50.0m、幅5.0m



田子倉駅13
芋巻岳隧道
昭和33年竣工、延長118.0m、幅5.0m

衝突対策なんでしょうけど、このインパクトが強烈な反射板を始めて見た時はドキッ!!っとしました。


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