四谷見附橋01
四谷見附橋と四ツ谷駅

四谷見附橋は日本橋から甲州街道(国道20号線)を西に5.6㎞進んだ地点に位置し、江戸城の外堀跡に設置された中央線・四ツ谷駅(甲武鉄道により明治27年開業)の直上に架かる跨線橋です。現在の橋は昭和62(1987)年から平成3(1991)年にかけて架け替えられた二代目で、優れたデザインであった先代の橋の外観を踏襲して設計されています。

地図


四谷見附橋02
(旧)四谷見附橋と四ツ谷駅

先代の四谷見附橋は大正2(1913)年竣工の上路鋼アーチ橋で長さは37m、幅員は22m。皇居と赤坂御所(明治42年完成)を結ぶ橋として日本の威信をかけ欧米に劣らない立派な鉄橋が架けられました。この旧四谷見附橋は大正12年に起こった関東大震災でも大きな被害を受ける事もなく70年以上の長きに渡って利用されましたが、増加の一途をたどる交通量に対しては如何ともしがたく前述の通り昭和の末期に架け替えの運びとなったのでした。


四谷見附橋03
四谷見附交差点から四谷見附橋(奥が日本橋側)

旧橋が長さ37m、幅22mだったのに対し現橋は長さ44m、幅員40mに拡幅され、長さと幅がほぼ同じで橋面が正方形に近い珍しい形になっています。また、旧橋の路面上には昭和45(1970)年まで都電の軌道が敷かれていました。


四谷見附橋04
旧橋を再現して造られた美しい煉瓦橋台



四谷見附橋05
四ツ谷駅ホームから四谷見附橋を見る



四谷見附橋06
長池見附橋
【近代土木遺産Aランク】

四谷の地での役割を終えた旧四谷見附橋は多摩ニュータウンの長池公園姿池(八王子市別所)を跨ぐ市道に移設される事になり、平成5(1993)年に長池見附橋として生まれ変わりました。


地図


四谷見附橋07
姿池から長池見附橋を見上げる



四谷見附橋08
長池見附橋(奥が北側)



四谷見附橋09
(旧)御所トンネル 四ツ谷側坑口
【近代土木遺産Bランク】

四ツ谷駅から信濃町、新宿側を見ると古めかしい煉瓦坑門のトンネルが口を開けています。これは旧御所トンネル(L=317m)といい、甲武鉄道が明治27(1894)年に新宿~牛込(現・飯田橋)間を延伸開業した際に赤坂御所の敷地の下を通る為に掘削された中央線最古のトンネルです。複線分の断面を有していますが現在は緩行下り線のみの一線で利用されています。


四谷見附橋10
(新)御所トンネル 四ツ谷側坑口
【近代土木遺産Bランク】

こちらは隣接する新御所トンネル。昭和4(1929)年の飯田町~新宿間複々線化に際して新たに3線分のトンネルが掘削され、現在は間緩行上り線、快速線の上下線が通っています。


四谷見附橋11
(新旧)御所トンネル 信濃町側坑口

信濃町側の旧トンネルの坑門は新トンネル建設時に改修されてしまったのか、新トンネルと同じ構造のコンクリートポータルが4つ並んでいました。


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