帯那隧道00
帯那隧道地図

山梨県道409号線(四尾連湖公園線)の新帯那トンネルには、「新」トンネルの名が示す通り並行する位置に旧隧道があります。この隧道は平成17年8月に探索した事があって、当時は新帯那トンネル北側に梨木沢バイパスを建設していました(翌月の平成17年9月27日に開通したらしい)。
このバイパスの開通によって新帯那トンネル北口の取付道路に変化が見られたので、平成17年8月と24年2月の比較写真によって紹介します。

地図


帯那隧道01
【A地点】 新帯那トンネル 四尾連湖側坑口

こちら側は7年前と比べても特に変化はありません。新トンネルの手前の現道を横切っている道が旧道(旧隧道は右側)です。

【新帯那トンネル】
平成9年竣工、延長360m、幅員7.0m、高さ4.5m


帯那隧道02
【A地点】から旧道を見る

四尾連湖側の旧道入口。
随分高い位置に「左方屈曲あり」の標識が残っており、現道との接続のため旧道が掘り下げられた事が覗えます。


帯那隧道03
【B地点】 害獣防護柵

入口の時点で既に車止めによって塞がれ(上の写真)車両での進入が不可能だった四尾連湖の旧道ですが、【B地点】に7年前には無かった害獣防護柵が新たに設置されていました。無理に越えようとして感電したり、柵を壊してしまってもいけないので今回はここで断念。


帯那隧道04
【B地点】から【C地点】をズーム撮影
このカーブの先に旧隧道の四尾連湖側坑口があった



帯那隧道05
【C地点】 隧道手前のカーブ

という訳で、ここから四尾連湖側の坑口までは平成17年8月に撮影した画像を使用する事にします。


帯那隧道06
帯那隧道 四尾連湖側坑口

倒れ伏した竹に覆われて一体何を写した画像か分らないかと思いますが、これが帯那隧道の四尾連湖側坑口なのです。肉眼では竹の合間から扁額と、坑口を塞ぐコンクリート壁が確認できます。なお、山梨県道409号線の認定は全国隧道リストが編纂された昭和42年以降である為、帯那隧道は同リストには記載されていません。


帯那隧道07
四尾連湖側の扁額
右書きで「道隧那帯」。細部は判読不能。


帯那隧道08
「その他の危険」

隧道手前には「その他の危険」の標識が設置されていて、補助標識には「自転車・歩行者」との記載がありました。ちなみに新帯那トンネルは4~5回訪れた事がありますけど、自転車・歩行者の通行は一度も見掛けた事がありません。





帯那隧道09
【D地点】 新帯那トンネルから市川大門方面を見る
(平成17年8月6日撮影)



帯那隧道10
【D地点】 新帯那トンネルから市川大門方面を見る
(平成24年5月12日撮影)

新帯那トンネルの市川大門側坑口から見た梨木沢バイパス開通前後の比較写真。バイパス開通前は右急カーブにて旧道に接続していました。開通後のバイパスは坑口から直進していて、右にカーブしていた旧道の道筋は消失したかのようです。





帯那隧道11
【D地点】 新帯那トンネル 市川大門側坑口
(平成17年8月6日撮影)



帯那隧道12
【D地点】 新帯那トンネル 市川大門側坑口
(平成25年11月27日撮影)

トンネルの外から見ても旧道があった場所は薮に覆われているばかりで影も形もありません。これは山梨県が得意とする廃道化工事のなせる業です。





帯那隧道13
【D地点】 梨木沢バイパスから新帯那トンネルを見る
(平成17年8月6日撮影)



帯那隧道14
【D地点】 梨木沢バイパスから新帯那トンネルを見る
(平成24年4月10日撮影)






帯那隧道15
【D地点】 梨木沢バイパス新旧分岐点
(平成24年4月10日撮影)

薮の薄い時期に高所から新旧分岐点を見ると、残された側溝の蓋等によって辛うじて旧道の痕跡が確認できました。しかし、これもあと数年も経てば薮の中に没するものと思われます。





帯那隧道16
【E地点】 帯那隧道への旧道分岐
(平成17年8月6日撮影)



帯那隧道17
【E地点】 帯那隧道への旧道分岐
(平成24年4月10日撮影)

では、梨木沢バイパスの旧道上にあった帯那隧道への分岐点はどうなったのかと言うと、こちらも廃道化工事によって見る影もなくなっていました。あらかじめ決まっていたとは言え、【D地点】から【E地点】の新帯那トンネルへの接続道(約100m)は、開通から10年も経たずに廃道になった事になります。


帯那隧道18
【F地点】 梨木沢旧道のヘアピンカーブ

明かり区間だけの梨木沢の旧道で、ここまで徹底した廃道化工事が実施されるとは正直言って予想していませんでした。こんな事なら上の写真のヘアピンカーブも現道時代に写真を撮っておけば良かったかな。





帯那隧道19
【G地点】 帯那隧道への旧道
(平成17年8月6日撮影)



帯那隧道20
【G地点】 帯那隧道への旧道
(平成24年4月10日撮影)

平成9年に廃止された市川大門側の帯那隧道への旧道は平成17年~25年の間では特に変化なし。訪問時の季節により薮の深さが大きく異なっているぐらいです。夏場の市川大門側坑口は旧道が激薮に覆われ、短いながらも困難を極めました。


帯那隧道21
帯那隧道 市川大門側坑口

市川大門側も四尾連湖側と同様にコンクリート壁で塞がれていますが、遮蔽物がないので坑門の全体像が見られます。


帯那隧道22
こちら側の扁額によって竣工年が判明した
(四尾連湖側にも刻まれていたのかもしれないが判読できなかった)

【帯那隧道】
昭和8年竣工、延長216m、幅員3.9m、高さ3.3m


帯那隧道24



スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://haisentn.blog41.fc2.com/tb.php/265-b4962df8
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック