向東仮出入口01
向島仮出入口周辺地図

西瀬戸自動車道(しまなみ海道)は平成11(1999)年5月1日に「新尾道大橋」、「多々羅大橋」、「来島海峡大橋」の3橋が開通した事によって全通しました。当時は広島県内島嶼部の終点として向島北部に向東仮出入口(昭和58年に因島大橋と同時開通)が設置されていて、下道の二番潟交差点を経て尾道大橋(昭和43年開通)に接続していましたが、しまなみ海道全通時に本線を新尾道大橋に接続する必要があった為、この仮出入口は閉鎖・廃止されています。ちなみに向東~向島間の通行料金は普通車で100円でした。


向東仮出入口02
向東仮出入口跡(現・向東バスストップ)

向東仮出入口(旧道)と新尾道大橋(新道)との分岐点には、新尾道大橋の開通と同時に向東バスストップが設置されました。


向東仮出入口03
向東仮出入口

廃止から15年経過した路面に残る経年相応に色褪せたセンターライン。仮出入口の接続道路は金網によって区画され、一部は向東バスストップを利用する歩行者用の通路になっています。


向東仮出入口04
二番潟交差点

仮出入口を約200m下ると国道317号線と二番潟交差点で接続。向島仮出入口はほぼ完全な形で現存していました。出口としてだけなら、すぐにでも利用再開できそうな状況です。


向東仮出入口05
二番潟交差点から尾道大橋方面の旧道を見る

二番潟交差点の北側の国道317号線にも一見すると廃道のような旧道が残っていました。これは向東仮出入口の開通によって付け替えられた尾道大橋への接続路(国道317号線)の一部です。こんな状況でも二番潟交差点の信号待ちを回避できるようになっているので、信号が赤になると向島から尾道大橋へ向かう車の大半が通り抜けていました。

地図


向東仮出入口06
新尾道大橋と尾道大橋
(写真:at / ピクスタ

向島仮出入口に立ち寄る為に今回初めて「新」が付かない尾道大橋を通る事になりました。この際に料金所を通る事なく尾道バイパスまで行けてしまったので不思議に思っていると、去年(2013年)の4月から(旧)尾道大橋は無料化されていたんだそうです(通行料金は普通車150円だった)。




向東仮出入口07
大島道路が建設中の大島北インター
大島道路の手前には撤去直前の跨道橋が写っている
(平成16年7月6日撮影)

仮出入口というほどの物ではありませんが、愛媛県側の大島北インターも大島道路(平成18年開通)の開通によって大規模に造り変えられています。インターが開設当初(昭和63年)から国道317号線上に架かっていた跨道橋が撤去され、大島道路は一回り高い位置に建設されました。この撤去された跨道橋が元より暫定的な仮設橋のような位置付けだったのか、本線に使用する予定だったものの設計の変更等により結果的に廃棄される事になってしまったのか、今となっては容易に真相を知る事はできそうにありません。なお、しまなみ全通前の大島北インターは宮窪出入口と呼ばれていました。


向東仮出入口08
大島道路が開通後の大島北インター
跨道橋の遺構は橋台の基礎部分を残すのみ



向東仮出入口09
宮窪出入口時代の道路地図
ニューエスト愛媛県都市地図1994年版@昭文社より)





向東仮出入口10
宮窪トンネル 今治側坑口

最後に大島北インターのすぐ北側にある宮窪トンネル(昭和61年竣工、L=1420m)についてご紹介。
このトンネルは宮窪出入口~伯方島IC間に位置し、伯方・大島大橋と共に昭和63年に供用を開始している西瀬戸自動車道では最長・最古のトンネルです。平成11年以降に開通した他のしまなみの4つのトンネル(北から洲江瀬戸田吉海近見山)がいずれも単線で建設されているのに対し、宮窪トンネルだけはバブル期真っ最中の世相を反映したのか上下線並列の複線で建設されています。平成5年頃までは今治側も上下線の坑口が並んでいる姿が丸見えだったのですが、しまなみが全通した後に再訪すると木に覆われてしまい未成トンネルは見えなくなっていました。まさか埋められてはいないでしょうけど…。


向東仮出入口11
宮窪トンネル 尾道側坑口

尾道側の坑口は今でも上下線が並んだ姿を見る事ができます。この未成トンネルを活用するには伯方・大島大橋の歩道部分を撤去しなければならないので、しまなみの交通量(自動車は少なく自転車はそれなりに通っている)の現状を考えると、宮窪トンネルが複線で開放される日は永遠に来ないものと思われます。


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