愛媛県道340号線1
【A地点】 内子町淵首(県道340号線終点)

小田深山林用軌道の終点だった淵首からは一本の県道が分岐しています。
これが林鉄廃止後に木材輸送の本道になった旧砲車道、現在の県道340号線(上川小田深山線)です。砲車道とは日露戦争後に大野ヶ原に開設された陸軍演習場へ大砲を運ぶ為に開かれた久万町落合を起点とする道路で、開通当時から林道としての利用も許可されていました。この砲車道は現在も大部分が車道として残っており、県道340号線の全長7.8kmもその内の一部なのです。ちなみに青看の行き先は「久万高原町大川」となってます。


愛媛県道340号線2
道路情報板

道路の起点・終点などによくある道路情報板を見ると何と「この先砂利道あり」と書いてます。この県道は10年ほど前にも通った事があって、確かにその時は砂利道があったのですが、あれから10年も経っているのに未だに舗装が完了していないとは驚きました。「青看に行き先も書かれてる県道なのに今時未舗装かよ」というのが正直な気持ちです。


愛媛県道340号線3
【B地点】 桶小屋橋

昭和35年9月架設の桶小屋橋。
旧版地形図では小田深山林用軌道はこの橋を渡った桶小屋が終点になっています。今でもちょっとした広場に木材倉庫が建っていて確かに林鉄の終点っぽい雰囲気が感じられます。


愛媛県道340号線4
砂利道の始まり

桶小屋を過ぎると早速砂利道の始まりです。10年前には無かった「路面凹凸あり」の標識が建っていて、ご丁寧にも「これより5km砂利道につき通行注意」と書いた補助標識付きです。最近では砂利道県道など滅多に無いので一般のドライバーのストレスを少しでも和らげようという配慮ではないでしょうか。


愛媛県道340号線5
【C地点】 空戸橋(昭和36年11月架設)



愛媛県道340号線6
【D地点】 ヘアピンカーブ(奥が柳谷側)

県道340号の見所の一つがこの県道標識。
別に県道標識など珍しくもありませんが、砂利道に建ってる物となると非常に珍しく県内ではここだけではないでしょうか。昔は県道55号線の笹峠前後にも未舗装+県道標識があったのですが、こちらはずいぶん前に舗装されてしまいました。県道340号には現時点で未舗装区間に3対の県道標識が建ってます。


愛媛県道340号線7
【E地点】

標識によると砂利道区間は残り3.0km。でも、この標識から500mほどの区間は舗装されていました。


愛媛県道340号線8
【F地点】 空戸(唐戸)峠

標高980mの空戸峠。地形図以下、道路地図にはまず名前の載らない無名の峠です。
昭和38年豪雪の際には積雪によって小田深山集落が孤立した為、消防団を中心に結成した救援隊が食料品等を背嚢で背負ってミタキよりこの峠まで運搬しました。この時の運搬路は現行の地形図にも点線路で残っています。


愛媛県道340号線9
【F地点】 峠の分岐

空戸峠からは昭和61年に開通した「緑資源幹線林道 小田・池川線」が分岐しています。小田・池川線は雨霧山北麓を通って獅子越峠付近で県道52号線に接続していますが、こちらの方も交通量は皆無に等しい状態です。分岐を過ぎると県道は砂利道区間に戻ります(残り3.0km)。


愛媛県道340号線10
【G地点】 砂利道区間残り1.0km



愛媛県道340号線11
【H地点】 砂利道県道標識



愛媛県道340号線12
【I地点】 砂利道区間終了(奥が旧柳谷村)

予告された5.0kmの少し手前で砂利道区間は終了。10年前に来た時はもう少し砂利道が長かったはずなので少しずつではありますが舗装が延伸しているようです。このペースでは全線舗装までまだ数十年かかりそうですが…。以前はこの辺りから上川の谷間がとても鮮やかにに見えていたのですが、木の成長の為か今回は殆ど見えなくなってしまってました。印象に残る景色だったのに残念な事です。


愛媛県道340号線13
【J地点】 県道340号線起点

舗装路となってからの県道は特に見るべき点もなく2kmほどで起点のほうじが峠に到着します。ここでは県道211号(美川小田線)の端点(小田側は不通区間)と接続しているので、2県道で実質1路線のような形になっています。


愛媛県道340号線14
←小田深山 大川→



愛媛県道340号線15
【J地点】 左が父二峰林道、右が県道211号

ほうじが峠からは県道211号の他に「父二峰林道」こと久万町道大野ヶ原線(11km)も分岐しています。以前はこの道が国道33号線からの小田深山へのメインルートで入口に標識も建ってたのですが、あまりの悪路だった為か今では標識は撤去され、代わりに距離は遠いが走りやすい「国道380号→県道52号」のルートが案内されるようになりました。県道211号の起点である梨ノ下交差点も青看すら無い状態なので現在は旧砲車から小田深山への交通量は殆どありません。


県道340号地図



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コメント
この記事へのコメント
はじめまして
私30年ほど前、松山に住んでいて、仕事でよく当時町営の「小田深山荘」に行きました。
そのころ最短で行くルートは、久万落合橋を渡ってすぐの高知側を右折して、ほうじが峠の方向へ行っていたと記憶しております。
当時、小田深山に行くには、獅子越峠や柳谷村の古味から行く道などがありましたが、いずれも未舗装のダート道でした。
雨の日ほうじが峠付近をセドリックで走っていたら、路面からの突き上げでフロントガラスが割れて、車の中、合羽を着て走った先輩もいました(笑)

いずれにしても、とても懐かしく拝見しました。
ありがとうございました。
2009/04/23(木) 23:58 | URL | sukebay #qbIq4rIg[ 編集]
はじめましてsukebayさま
コメントありがとうございます。
私も20年ちょっと前に父の運転で落合からの林道経由で小田深山まで行った事があるんですが、普通車だと何度も底を打つような悪路だったので以後うちでは柳谷か小田を経由するようになり自分が免許を取ってからも恐ろしくて通った事がありません。

昔の道路状況を教えていただきありがとうございました。
2009/04/25(土) 02:02 | URL | しろ #-[ 編集]
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