福島県道382号線【平豊間地図】01

福島県道382号線(豊間四倉線)はいわき市平豊間の県道15号線(小名浜四倉線)から分岐し、海岸沿いに同市四倉地区へと至る全長15.4㎞の一般県道です。
同じ四倉を終点とする県道15号線があくまで実用道路なのに対し、県道382号線の沿線には塩屋埼灯台や、合磯、豊間、薄磯、新舞子などの海水浴場が点在いる為、観光道路としての色彩が強い路線ですが、起点の平豊間から平沼ノ内にかけては地元の生活道路を強引に繋いで県道指定している感が否めないのが現状で、所々に非常に狭い区間が存在しています。


福島県道382号線01
県道15号線 いわき市平豊間

ここが県道382号線の起点、県道15号線との交差点です。県道同士の交差点なのですが青看も県道標識もなく、あるのは「大型貨物自動車等通行止め」の規制標識だけです。しかも両県道は1kmほど並走した後に一旦合流しているので、起点からいきなり何故県道指定しているのか理解できない区間だったりします。

地図


福島県道382号線02
県道382号線を起点から撮影

県道382号線は起点から東へ約150m進んだ所で旧県道15号に突き当たり北上を開始します(旧県道15号が県道382号に指定されている区間)。こんな県道でも江名と平豊間の集落内を通る旧県道15号線への出入口であり、沿道にはいわき病院、合磯海水浴場などがあるので通行量はそれなりにありました。


福島県道382号線03

昔の道路地図を比較してみると合磯から豊間にかけての県道15号バイパスは昭和48年頃に開通しています。

地図


福島県道382号線04
【A地点】 塩屋埼灯台入口

県道を海辺に向けて下って行くと徐々に津波の被害が現れ始め、そしてそれは県道15号線と382号線の接点において最も大きくなります。この交差点には県道382号の表示こそ無いものの起点には無かった青看(行先は塩屋埼灯台)が設置されており、事実上の起点として認知されているようです。
※震災直後の3月12日にこの場所で撮影された動画をYouTube上で見付けました(2分59秒から)。

地図


福島県道382号線05
【A地点】から県道382号線(旧15号線)起点側を見る

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福島県道382号線06
【A地点】 大破したセブンイレブンいわき豊間店

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福島県道382号線07
【A地点】 破壊された信号機

塩屋埼灯台入口の交差点には各方向に向けて少なくとも計4基の信号機が設置されていたのですが、県道15号線の1基を残して完全に破壊されていました。

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福島県道382号線08
JAFに牽引されて行く被災車

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福島県道382号線09
【A地点】 欄干に大きな被害を受けた諏訪橋

地図によってはこの辺り(いわき病院前から約800mの区間)の県道382号線が途切れた形になっている物もありますが、mapionを含む一部の地図では諏訪橋を渡ってすぐに右折する細道が県道382号線として描かれています。この諏訪橋も旧県道15号線の一部なのですが、現在の橋は県道バイパス(豊間トンネル、昭和44年竣工)開通後に架け替えられた物と思われます(銘板が欠損していたため正確な竣工年は不明)。
ちなみに橋の手前に「4/12(火)からガレキ、損壊家屋の撤去作業のため諏訪橋より先は全面通行止」との告示がしてありました。

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福島県道382号線10
【B地点】 県道382号線?

諏訪橋前後の県道指定が曖昧になっている理由は諏訪橋の下流(B地点付近)に新橋を含むバイパスの建設が予定されている事が関係しているそうです。バイパスは現時点ではまだ未着工のようでしたが、現県道(?)が御覧のように甚大な被害を受けているので復旧を機に新橋が着工されるかもしれないなと思いました。

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福島県道382号線11
【B地点】から四倉方面を見る

旧県道15号線から南下してくる市道との交差点(地図)から先は、道の狭さに変化はないものの多くの地図で県道382号線として表記されています。

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福島県道382号線12
【C地点】 塩屋埼灯台を望むオーシャンビューの狭路県道



福島県道382号線13
【D地点】

二つめの市道との交差点で狭路区間は終了しセンターラインが引かれた二車線道路になりました。県道382号線はこの先約3㎞の平沼ノ内まで整備された区間が続きます。この市道は離合可能な幅員を確保したまま旧県道15号線に接続しており、狭隘な県道に代わって実質的な県道382号線の一部として機能しているようです。

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地図


福島県道382号線14
【D地点】

狭路区間の入口には起点から初(四倉側からだと最後)となる「豊間四倉線」の県道標識が設置されていました。
県道382号線の平豊間狭区についての紹介は以上で終わりですが、車に戻りがてら平豊間原町の集落内を歩いたので以下にその様子をアップしておきます。


福島県道382号線15
【E地点】 津波の爪痕が生々しい県道382号線沿道

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福島県道382号線17
いわき市立豊間保育園

津波が来た時刻は平日の15時頃だったけど、この保育園の園児は無事だったのかな?

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地図


福島県道382号線19
【F地点】 電線の復旧工事

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福島県道382号線18
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福島県道382号線20
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福島県道382号線21
【G地点】 市道分岐。ここから市道に入ってみました。


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福島県道382号線22
【H地点】

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福島県道382号線31
押し潰された被災車

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福島県道382号線23

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福島県道382号線24
大量の瓦礫が堆積している豊間保育園の裏側

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福島県道382号線25

被災地の様子を実際に見せたいと思い相棒を連れてきましたが、あまりの被害の大きさを目の当たりにしてとうとう泣き出してしまいました。頑是ない子どもなりにこの光景から何か(私にも何か解らないですけど)を感じ取って、この先長い人生のどこかで役立ててくれればと思います。


福島県道382号線26
庭先に積み重なった被災車


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福島県道382号線27
【I地点】

この辺の家は外観上はそれほど被害を受けてないように見えますが、大半の家には家主の「解体を了承する」旨を書いた紙が貼られていました。全ての解体が終了すれば平豊間原町は殆ど更地になってしまうのではないかと思うほどです。

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福島県道382号線16




福島県道382号線28
【J地点】

原町の集落をほぼ一周して車を停めていた県道382号に戻ってきました。


福島県道382号線29
【K地点】 防波堤の残骸が路上に散乱している

この辺りは約300mに渡って防波堤が破壊され、海に対して完全に無防備な状態になっています。これでは津波でなくとも、ちょっとした高波を受けただけでまた大きな被害が生じるでしょう。


福島県道382号線30
【L地点】

次回は津波の被害で通行止めになっている平薄磯地区の県道382号線を紹介します。


福島県道382号線【平豊間地図】02



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