椎名隧道01
(日本百景)室戸岬の風光 椎名のトンネル

室戸岬の東海岸に存在した椎名隧道の絵葉書。
戦前に室戸岬を訪れた俳人・種田山頭火の日記(昭和14年11月6日)には、室戸の風光に対する感嘆と共に 「椎名隧道は額画のようであった」 との一言が記されています。かくのごとき美しさを誇った椎名隧道も昭和45(1970)年頃に行われた国道55号線の改修工事によって開削撤去されてしまいました。


椎名隧道02
切通しになった椎名隧道の跡地



椎名隧道03
椎名隧道 室戸側坑口

在りし日の椎名隧道は石積みのポータルに扁額も揚げられていたようです。この扁額が保存されていないかと思って周囲を一通り探してみたものの隧道跡地には見当たりません。

『椎名隧道』
昭和2年竣工、延長17.0m、幅員3.7m、高さ4.5m
地図




椎名隧道04
昭和28年発行「室戸岬」(1:50000地形図)

続いて全国隧道リストに椎名隧道と並んで載っている三津隧道を捜索。リストに記録された延長は僅か4.0mの小隧道ですが、旧版地形図に隧道記号が記されていたお陰で容易に跡地を発見する事ができました。

地図


椎名隧道05
旧国道55号線・三津隧道跡地

隧道記号が描かれていた場所は切通し状になっており、石積みの擁壁の上を水路が通っていました。これが延長4.0mの三津隧道の跡地です。元々、隧道の形をしていた水路橋が断面積を拡幅する為にアーチ環以上の部分(おそらく石積み)を撤去されて現在の姿になったものと見られます。


椎名隧道06
三津隧道跡地

アーチ環の下部が両方とも現存している事から旧道の道路幅員は隧道が存在していた当時から変わってないはず。

『三津隧道』
大正15年竣工、延長4.0m、幅員4.3m、高さ3.7m




椎名隧道07
ビシャゴ碆付近の県道高知徳島線
(戦前絵葉書)

最後に三津隧道の南方に位置するビシャゴ碆付近の今昔を比較。当時の国道55号線は「県道高知徳島線」(いわゆる大正県道)という路線名でした。

地図


椎名隧道08
ビシャゴ碆付近の国道55号線
(上の絵葉書と同位置)



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