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早川橋01
早川橋
(戦前絵葉書より)

新早川橋(山梨県南巨摩郡身延町)が開通する以前の国道52号は、現橋から早川を2km遡った遅沢~粟倉間に架かる早川橋を通っていました。この絵葉書に写っている早川橋は身延道(国道52号の前身)が県道・甲府静岡線の認定を受けた大正9(1920)年に完成した二代目に当たるもの。当時は既に幹線道路における木造橋は時代遅れになりつつある時代だったため、昭和9(1934)年には三代目となる鋼鉄製の早川橋に架け替えられました。距離を大幅に短縮したルートの新早川橋が開通するのは昭和43(1968)年のことです。


早川橋18
大正5年発行「身延」
(1:50000地形図)

この地形図を見ると大正時代から新早川橋とほぼ同じルートに徒歩道が通っていました。歩行者は荒天による増水時以外は、県道(早川橋)よりも近道になるこちらの道(点線道)を利用していたものと思われます。


早川橋02
【A地点】 上沢交差点
(平成24年4月10日撮影)

それでは早川橋の現在の状況を見て行きましょう。南側は国道52号と国道300号、県道37号・南アルプス公園線が交差する上沢交差点が新旧分岐点で、県道37号が早川橋に至る旧国道52号です。
この交差点は左折レーン奥の見えにくい位置に「一時停止」の標識が設置されていて、私は標識を発見するのが遅れて減速したものの止まり切れなかったため、隠れていたパトカーに違反切符を切られました。違反は違反だから仕方ないけど、左折車に一時停止を強いる罠のような交差点で待ち伏せしている山梨県警の姿勢はどうなんかと。


早川橋19
上沢交差点の一時停止トラップ



早川橋03
【B地点】 道の駅への入口
(平成24年5月12日撮影)

早川南岸の旧道は早川町へのメインルートであるため整備が続いており、国道52号としては旧道落ちした後にも身延山カントリークラブの北側に約1.5kmの新道が開通しています。この旧道にも入ってみたけど東口から400mほどの所で通行止になっていました。わざわざ徒歩で進入してまで確認はしなかったため通行止になっている理由は分かりません。


早川橋04
県道37号と新早川橋(L=557m)

延長500mを超える新早川橋の距離短縮効果は大きく、上沢~飯富間の旧道は5.0kmを要していましたが、新道は半分以下の2.1kmに短縮されました。





早川橋05
【C地点】 三代目・早川橋
(平成24年4月10日撮影)

早川橋を含む早川北岸の旧道も、南岸の主要地方道よりはランクは下がるものの、県道410号・粟倉飯富線に指定されています。そのため県道として必要な維持管理が継続しており、平成27(2015)年1月には早川橋も三代目から四代目への架け替えが完了。平成31(2019)年に再訪してみると、三代目の橋は両岸の橋台だけを残して撤去済みでした。
なお、二代目の早川橋は三代目、四代目よりも上流側の早川橋バス停付近に架かっていたとのことですが、廃止から既に90年以上が経過した現在では何の痕跡も残っていません。


早川橋06
【C地点】 四代目・早川橋と三代目・早川橋跡
(平成31年3月16日撮影)






早川橋08
【C地点】 南側から見た四代目・早川橋
(平成31年3月16日撮影)

【四代目・早川橋】
平成27(2015)年竣工
延長143.6m、幅員6.0m
バスケットハンドル型ニールセンローゼ橋


早川橋09
【C地点】 南側から見た三代目・早川橋
(平成24年4月10日撮影)

【三代目・早川橋】
昭和9(1934)年竣工
延長161.2m、幅員5.5m、制限重量14t
鋼トラス橋
平成27(2015)年廃止


早川橋10
三代目・早川橋の北側橋台



早川橋11
【D地点】 北側から見た三代目・早川橋
(平成24年4月10日撮影)

南側は(おそらく県道を拡幅するために)失われていた親柱が北側には2基とも現存していました。親柱の銘板には橋名、竣工年、河川名、街への距離等のいずれから1つずつを選んで刻むことが一般的だけど、不思議なことに早川橋北側の親柱は2つとも「早川橋」と刻まれていたのでした。今のところ三代目橋の親柱は所在不明ですが、最近は古い物を大切にする時代になったのでどこかに移設保存されているかもしれません。


早川橋12
親柱の銘板
両方とも「早川橋」



早川橋13
【D地点】 早川橋北詰の交差点

早川橋北詰では旧国道(県道410号)から県道421号・遅沢静川線が分岐しています。地図で同県道を見ていると間遠トンネル南口から身延町矢細工に抜ける点線道に隧道記号を発見。気になるけど松山から確認に出向くには遠すぎるな…。


早川橋20
身延町内の点線隧道



早川橋14
【E地点】 飯富集落内の旧道

県道としての整備によって国道時代の面影が失われた早川橋の旧国道ですが、現道が近づいた飯富集落に入ると旧道の道幅が狭まり往年の雰囲気を取り戻します。この区間には家屋が密集しているため、改良するには別線で新道を建設するしかなさそうです。


早川橋15
【F地点】 飯富交差点



早川橋16
新早川橋



早川橋17
早川橋周辺地図



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