
紅葉橋から見た櫻橋
櫻橋は高光川と帝釈川の合流地点付近の神龍湖に架かっている遊歩道の橋です。帝釈峡の水没補償と観光開発の一環として昭和11(1936)年に完成しました。県道25号・三原東城線の紅葉橋とは約180mの距離で、ほぼ平行に架かっているため、橋上から相互に見渡すことのできる位置関係にあります。

犬瀬1号隧道から見た櫻橋
前述のとおり櫻橋は遊歩道なので車両での進入はできませんが、旧県道沿いの駐車場からは150mほどの距離なので気軽に訪れる事ができます。

櫻橋
【櫻橋】
昭和10(1935)年竣工
延長70m、幅員4.6m
鋼ブレーストリブアーチ橋
近代土木遺産Cランク

櫻橋から紅葉橋を見る
櫻橋から紅葉橋の方を見ると、向かって右側の斜面に大規模な崩落跡が確認できます。ここには遊覧船乗り場に向かう道路が通っていて、二つの隧道(仮称:1号隧道、2号隧道)があったのですが、どうやら2号隧道が貫いていた岩場が隧道ごと崩落してしまったみたいです。

【A地点】 1号隧道(仮) 県道側坑口
2号隧道(仮)の焼失後は乗船場へのアクセスは、崩落地を避けて紅葉橋の西詰に新設された階段を利用するようになったため、従前の道は廃道となり、残された1号隧道(仮)は駐車場として利用されています。

1号隧道(仮) 乗船場側坑口

【B地点】 2号隧道(仮)跡地
通常であれば隧道の崩落などという事態は道路交通の安全を脅かす大事件のはずですが、被災したのが観光道路であり(おそらく)巻き込まれた被害者もいなかったためか、web上を探してみても被災に関する記事を見付ける事はできませんでした。

在りし日の2号隧道(仮)
(平成16年7月4日撮影)

2号隧道(仮)跡地
(平成22年3月30日撮影)

櫻橋周辺地図
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