FC2ブログ
吾桑トンネル00
斗賀野トンネル
(国鉄・高知線開業記念絵葉書)

現在の土讃線のうち須崎~日下間は国鉄・高知線として大正13年(1924)に開業。
高知~須崎間の鉄道敷設には高岡町(現・土佐市)と佐川町の間で激しい誘致合戦となり、当初は県道高知中村線(現・国道56号)に沿った高岡ルートが優勢であったものの、最終的に愛媛県との連絡に優位な佐川ルートが採用となったため、須崎市と佐川町境の斗賀野峠に斗賀野トンネル(L=1953m)が掘削される事になりました。


吾桑トンネル01
吾桑隧道 土佐市側坑口

吾桑駅の北側には旧国道56号が築堤を潜るための開渠が開けられています。この開渠は前回紹介した県道297号の下山隧道と同時期の建造で、構造もRC製の円形断面という点で同じですが、こちらは隧道リスト等に掲載されていない事から隧道とは認知されてない可能性があります。とは言え、隧道リストには何故か須崎市の国道56号にあった須崎隧道(昭和29年竣工)も載っていないので、単なる掲載漏れなのかもしれないけど。以下、この開渠を便宜的に「吾桑隧道」という事にします。


吾桑トンネル02
吾桑隧道 土佐市側坑門

隧道リストに掲載がないため吾桑隧道の正確な諸元は不明ですが、目測では延長15m、幅員は5mほど(制限高3.5m)。一時改良を終えた国道56号にあっては狭窄部となってしまい、昭和58(1983)年に開通した当隧道をパスする吾桑トンネル(L=598m)によって旧道落ちしました。


吾桑トンネル03
吾桑隧道 須崎市側坑口

こちら側の坑門には下山隧道と同じく物件名がペイントされており、「高岡街道、延長6.1m」と記載されていました。隧道としての長さは明らかに6m以上あるので、この数値は鉄道側から見た橋梁としての長さを示しているのではないでしょうか。


吾桑トンネル04
「高岡街道、延長6.1m」



吾桑トンネル05
吾桑小浜交差点

吾桑隧道西側の吾桑小浜交差点は旧国道56号と国道494号の分岐点。国道56号が旧道となって久しい現在でも路上のセンターラインは国道56号を優先道路的に描かれていますが、信号機は直進方向の現・国道494号(佐川方面と須崎方面)が同時に青になる設定なので、吾桑駅に向けて右折する車にとっては紛らわしく注意が必要です。
なお、この交差点も数年後に佐川・吾桑バイパス(須崎第3工区)が開通すれば、国道494号としても旧道落ちする事になっています。須崎第3工区は平成19(2007)年に開通した第2工区(桃木坂トンネル、宮が谷トンネル)に続いて着工していて、雪割桜トンネル(L=115m)なんかは平成20(2008)年に完成しているというのに、全通まで随分と時間がかかってますね。


吾桑トンネル06
【A地点】 建設中の佐川・吾桑バイパス
(平成21年6月13日撮影)



吾桑トンネル07
【B地点】 雪割桜トンネル 佐川側坑口
(平成21年6月13日撮影)



吾桑トンネル08
吾桑隧道周辺地図



スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://haisentn.blog41.fc2.com/tb.php/1058-4ee38b32
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック