五月橋01
五月橋

非名阪(国道25号)が三重・奈良県境の名張川を渡る五月橋は、非名阪では唯一の近代土木遺産(Cランク)です。
架設に当たっては当時の波多野村(昭和31年に豊原村、東山村と合併して山添村となる。)の村長だった中西樽次郎氏の尽力があったと伝わっており、橋の西詰(奈良県側)には同氏の功績を称える彰功碑が建立されていました。

【五月橋】
昭和3(1928)年竣工
延長95.4m、幅員4.6m
鋼プラットトラス+ポニートラス橋
近代土木遺産Cランク


[国道25号線・五月橋]の続きを読む
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昭和橋01
坂城交差点から見た昭和橋

千曲川沿いの国道18号を走っていると、いかにも古そうなコンクリート製の連続アーチ橋(昭和橋)が架かっているのを発見。車を停めて観察するとアーチは9連あり、対岸側の河川敷は鋼製の桁橋になっているのが確認できます。ググってみると右岸側(坂城側)のアーチ3連だけが近代土木遺産に指定されている事が分かりました。

【昭和橋】
昭和12(1937)年竣工
延長465m、幅員4.5m
RCローゼ橋
近代土木遺産Cランク
選奨土木遺産


[旧長野県道160号線・昭和橋]の続きを読む
長浜大橋01
長浜大橋
(戦前絵葉書より)

肱川の河口付近に架かる長浜大橋(愛媛県大洲市)は昭和10(1935)年3月に完成。当時の肱川は舟運が盛んだったため、船舶の運航に支障が生じないよう中央部の18mが開閉可能な可動橋となりました。その後、肱川の舟運は減少の一途を辿り、橋を開閉のする必要はなくなりましたが、維持管理と点検を兼ねて毎週日曜日の13時に開閉が行われています。
国道昇格から間もない昭和52(1977)年に、さらに河口に近い下流側に新長浜大橋が開通したため、幹線道路としての役割は終えました。この際に管理費用の問題から旧橋を撤去する案もあったそうですが、諸般の事情から最終的に維持する事が決定し、町のシンボル、生活道路として活用されています。

【長浜大橋】
昭和10(1935)年3月竣工
延長232.3m、幅員5.5m(制限幅2.2m)、制限重量2t
鋼トラス+バスキュール式可動橋
総工費:29万円
近代土木遺産Aランク
国重文


[旧国道378号線・長浜大橋]の続きを読む
越知橋01
越知橋
(開通記念絵葉書より)

高知県高岡郡越知町の仁淀川支流坂折川に架かる越知橋は、府縣道高知松山線(現・国道33号)の橋の中では、仁淀川橋(L=373.7m、仁淀川)、重信橋(L=336.7m、重信川)に次ぐ第3位の長さを誇る橋梁として昭和4(1929)年に架設されました。

【越知橋】
昭和4(1929)年3月竣工
延長248m、幅員4.5m
鋼ボーストリングトラス(3連)+RC桁
総工費:89,526円
近代土木遺産Bランク


[旧国道33号線・越知橋]の続きを読む
新川橋梁01
【10:35】 新川橋梁を渡る高松築港行き電車
(右岸側から撮影)

琴電長尾線の平木駅~学園通り駅間には階段状の石積み橋脚を持つ変わった橋(新川橋梁)があります。これは将来の複線化を見越して増設を容易にするための工夫ですが、開業から100年以上も経った今でも複線化は実現しておらず、複線の橋としては未完成のまま単線利用されいる全国的にもめずらしい例と言えるでしょう。

【新川橋梁】
明治45(1912)年開業
延長-m
鋼I型桁橋、階段状石積み橋台
選奨土木遺産
近代土木遺産Cランク


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北総病院01
千葉県道64号の松並木
(千葉県四街道市)

今日は長女が好きなドラマのロケ地になった千葉北総病院(千葉県印西市)に行きたいと言うので、通り道に何かないものかと物色したところ、高速道路の下り口の四街道市に近代土木遺産指定の松並木がある事が分かりました。
この松並木は明治27(1894)年に四街道駅が開業した際に、駅と共に整備された駅前通り(現在の県道64号・千葉臼井印西線)に植樹されたものです。植樹から100年以上が経ちましたが、松並木は現在の街並みにも調和しており、駅前のシンボル的な存在であり続けています。


[四街道松並木]の続きを読む
大橋ダム01
大橋ダム

四国三郎・吉野川の上流部に建設された大橋ダムは電源開発の一環として昭和14(1939)年に完成しました。四国の深い山中に位置していますが、当時の発電用ダムとしては全国屈指の規模を誇っていました。建設資材は現地での調達ができなかった上に、車道(現在の国道194号と県道17号・本川大杉線)が未整備(下記の通り)だった為、直線距離で20kmも下流の勝賀瀬から索道を敷設して行われたそうです。

【大橋ダム】
昭和14(1939)年竣工
堤高73.5m、総貯水量24,030,000 m³
C重力式ダム
選奨土木遺産
近代土木遺産Bランク


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津田川橋01
津田川橋東詰

羽立峠への東側の登り口に位置する津田川橋。国道11号が讃岐街道と呼ばれていた古来より、この地には木造橋が架設されていましたが、昭和10(1935)年に初めてコンクリート製の永久橋に架け替えられました。この時に架けられた橋は二車線幅(6.5m)を有し、自動車交通にも十分に対応した規格で設計されていたものの、架設地点の両岸が津田の集落に接していたため、昭和38(1963)年に新津田川橋が完成した事によって旧道落ちしています。

【津田川橋】
昭和10(1935)年竣工
延長63.2m、幅員6.5m
RC桁
近代土木遺産Cランク

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千葉刑務所01
千葉刑務所正門

千葉市若葉区貝塚町にある千葉刑務所は、明治40(1907)年に開庁した歴史の古い刑務所の一つで、山下啓次郎氏によって設計された明治の五大監獄(東から千葉、金沢、奈良、長崎、鹿児島)の一つに数えられています。最近の刑事施設は建て替えや新設によって府中立川のような近代的な施設が多くなっており、五大監獄の中でも現役で使用されているのは千葉刑を残すのみとなってしまいました。
web上にも画像が多数アップされている有名物件なので撮影OKだと思い込んでましたが、門番の職員に許可を求めたところまさかの不許。敷地外の道路からなら可という事でした。年1回の矯正展(毎年11月頃)の際には正門だけでなく庁舎の撮影もできるようなので、もし来年覚えてたら足を運んでみる事にしましょう。
ところで千葉刑に収容されているのは、初犯で刑期8年以上(無期懲役を含む)の凶悪犯がメインだそうです。

【千葉刑務所正門】
明治40(1907)年竣工
煉瓦建造物
文化財指定なし
地図

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汐止橋01
小磯川橋梁
(戦前絵葉書より)

立派な鉄道橋と簡易な軌道が立体交差している風景を写した戦前絵葉書。
「鋸山の麓隧道口」というタイトルから鉄道橋は鋸山トンネル(大正6年開業)付近の内房線で、その下を潜る軌道は鋸山から切り出した石材(房州石)を搬出していたトロッコ軌道であると思われます。このトロッコ軌道については資料が少ないので起終点すら明らかではありませんが、勾配を考えると現在の元名ダム湖畔辺りを起点として、元名港や内房線との中継施設が終点となっていたはずです。また、絵葉書にはプラットホームらしき設備上に、成形された石材が並べられている事からトラック輸送のための途中駅があった可能性もあるでしょう。


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